【防災の日】もし家族がバラバラなときに被災したら?普段から決めておくべきこと、持っておくといいもの|STORY
今日9月1日は防災の日、家で被災したことを想定した防災グッズのほかにも、「外にいるとき」、家以外で家族がバラバラなときに被災したときの準備も必要です。そこで、家族が皆バラバラでいる時に災害が起きたとき、どのような行動とどのようなことに注意することが必要か専門家に教えていただきました。
家族がバラバラなときに被災したら、大事になるのが「安否確認」と「集合」
災害時にもし大切な家族と連絡が取れない/会えない時間が続いたら不安ですよね。帰宅困難者などのニュースを見るたびに不安な気持ちになる人も多いでしょう。家族がバラバラなときに被災したら大事になってくるのは「安否確認」と「集合」です。
安否確認の取り方を事前に決めておきましょう
第一前提として、スマホの電源を切らさないことが大切です。スマホはいまや大切なライフラインです。普段からモバイルバッテリーは持つようにしましょう。家族の安否確認はいつも連絡をとっているLINEなどのSNSで行うと決めておくのがオススメです。災害時は通常よりパニックになりやすいので、いつも使っているものが安心です。また、たとえばLINEのアイコン横の一言欄に「無事です」と入れておくと、家族以外の人とも安否確認し合えるので良いでしょう。 電話で安否確認をするという方法もありますが、皆さんが一斉に電話を使用することで回線が混雑し、つながりにくい状態になることも予想されます。このような事態では、いくら電話をかけてもつながらず、さらに不安は募る一方。それに、携帯電話の貴重なバッテリーを無駄に消費してしまうことにもなりかねません。そして最大の弊害は、消防や救急への緊急連絡を必要とする人の妨げになることです。安否確認や家族との連絡で使えるようにしておくと心強いのが災害用伝言ダイヤル(171)です。日ごろから使えるように練習しておくことも備えの一つとして大事です。毎月1日、15日は練習できるようになっていますので、ぜひ家族でかけてみましょう。
とりあえず「自宅集合」を決めておく
人はどうしても自宅がある方向へ帰ろうという意識が働くもの。中間地点の行き慣れないところを集合場所として決めるより、慣れ親しんだ場所に帰るほうが難易度は下がるので、基本は「自宅集合」がオススメです。ただ、自宅が倒壊している場合もあるので、次はここに集合という場所も設定しておく方がいいでしょう。自宅の次の候補としては、子どもや家族全員が共通で知っている場所であれば、公民館、学校、近所の誰かの家など全てOKです。被災する場所や時間帯などによって、どこに行くかは変わってきますので、自宅以外ならここにいる可能性があるという場所を、なるべく多く家族が共有し、優先順位も決めておくことが大事。それだけで、どこにいるか検討もつかないということが避けられます。会えない時間が長くなればなる程、子ども大人も不安になります。両親の職場が遠いなどで、被災後すぐに会えない可能性が高いご家庭であれば、確実に子どもが安心していられる避難先を設定しておきましょう。