小川フミオが選ぶ今年の1台は「トヨタ ランドクルーザー70」━━【若者はこれに乗れ! KURU KURAカー・オブ・ザ・イヤー2024-2025】
日本を代表する著名モータージャーナリスト20名が、20代・30代の若者にオススメしたい今年いちばんのクルマを選出。新車・中古車問わず、2024年に購入できる車両の中から、小川フミオが選んだ2024年のベストカーを紹介しよう! 【写真たっぷり】小川フミオがオススメするベストカー5選の詳細画像はこちら!(全27枚)
今年いちばんのクルマ
■トヨタ ランドクルーザー70|Toyota Land Cruiser 70 2024年に登場したなかで、予想以上によかったのが「トヨタ・ランドクルーザー70」。世界中のオフロードで見かける隠れたベストセラーが、日本で再発されたのだ。 「ランクルナナマル」は、ラダーフレームにリジッド式サスペンションで、オフロードでの走破性と快適性の両立をはかったモデル。今日びここまで本格的なクロスカントリー4WDは、あとは小回りのきくジムニーにしかない(スズキの鈴木修元会長のご冥福をお祈りします)。 新車であって新車でない。「ナナマル」は1984年に発売されて、24年で40年。しばらく日本での販売は休止だったが、今回クリーンディーゼルエンジンを得て、セールスが再開された。 古いかなとかラフかなと思って乗ってみたところ、予想に反して万能選手。オートマチック変速機との相性もよくて、町中でもなかなか快適だ。なによりいいのは、操縦のよろこびがあること。加減速とか操舵とか、ひとつひとつの操作をていねいにやると、スムーズに走れて、そこにドライバーとしての満足感がある。 メルセデス・ベンツGクラスはほとんど乗用車感覚で運転できるようになってしまっただけに、むかしのGクラスやディフェンダーと呼ばれる前のランドローバーに興味があるひとには、新車で買えるナナマルを勧めたい。 こういうクルマを堪能できるのは、むしろあるていど年齢を重ねてからかもしれないけれど、後席も視界がよくて4人とかで遠出する機会が増えるという点では、行動力のある若いひとにも勧めたい。当初はベストとしてレクサスGXをと考えたが、ナナマルの480万円に対してGXは1235万円なので、後者は大人になったらの楽しみとしてとっておきましょう。