「あなたの演技、みんなにバレてます」東洋哲学のプロに人間関係の悩みを相談したら“本当の自然体”にたどりついた
「成長しなければならない」は本当か?
森久保: 悩みを相談していて気づいたんですが… 僕の悩みの根底には、「成長しなければならない」という強迫観念があるかもしれません。 周りの人が「ありのままの僕でいい」と思ってくれている…というお話にはすごく救われます。 一方で、「自分はもっとこうなりたい」という成長欲、謎の焦りが消えることもない。 こういうモヤモヤに対してどう向き合っていけばいいですかね? しんめいP: 大丈夫になる瞬間がきます。 ただし、向き合ったから大丈夫になるわけでもない。もがいていたら、いつの間にか大丈夫になっていた、という感覚に近いと思います。 森久保: いつの間に…ですか。 しんめいP: その“いつの間にか”のために必要なものは、人と人との出会いだと思っていて。 たとえば、コンプレックスだと思っていたことが、意外な人の一言で解消するということは多くの人が経験する“あるある”なんですね。 キャリアでも出世でも、悩んで努力するうちに大事な出会いが起こる。そういう出会いがあるまでは多分悩みつづけるんですよね。 森久保: 「無理して努力しなくてもいい」ということでしょうか? しんめいP: 努力してもしなくても、どちらでもいいと思います。 努力したことによって出会える人もいる。 努力しなくても、意外な人の一言で、コンプレックスが解消することもある。 つまるところ、その出会いが起こるまでは何も起きない…って諦めておくくらいがいいかもしれないですね。 森久保: 今、めっちゃ不思議な感覚です。 いつもは悩みの解決策をいただいて、最後に「いやーすっきりしました!」っていう感じなんですけど、正直今回、何にも解決はしてない(笑)。 だけど、「ぼちぼちやっていきますか」っていう楽な気持ちにはなりました。 しんめいP: まあ、徐々にですね。 みんな、頭隠して尻隠さずみたいな感じで生きてるんだと思いますよ。 森久保: 言われてみれば、自分も他人に対して思うことがありますね。「無理してる」とか、「本当はこういうヤツなんだろうな」とか… しんめいP: そうですよね。でも、みんなそれを受け入れ合って生きてる。 だから、世の中って意外と懐が広いし、優しいなって思います。 頭で分かっても、また悩んじゃうのが人間という生き物なんですけど(笑)。 森久保: まだ頭でしか分かってないですけど、気長に自分と向き合っていきます!