ブランドが リセール 市場へ積極的に参入するのは是か、否か
デメリット:成功に必要なインセンティブとマーケティング
どんな新しい販売チャネルも同様だが、リセールプラットフォームで成功するにはマーケティングと認知度が必要になる。「なんでも同じで、小売チャネルを作成したとしても、誰にも知られず、目立たず、アクセスしづらければうまくいくわけがない」とリキュレートのグリフィン氏は話す。「つまり、ブランドはこのような選択肢があると顧客の大部分が認識するレベルまで、継続的にマーケティングについて議論し、プログラムの認知度を高める必要がある」。 たとえば顧客が商品を購入した日から1年後の記念日などに、その顧客に対してリセールサービスについて知らせるメールを送ることもある。またリキュレートでは、特定の商品在庫が少なくなったり売り切れたりしたときに、その商品を購入したことのある顧客に向けて中古品市場に需要があることを知らせる自動メールを用意することもある。 エムエムラフルアーCEOのラフルアー氏は、セカンドアクトの主要な成長戦略のひとつが、積極的なマーケティングと認知度の向上だと語った。同ブランドは2022年から2023年にかけて、ホームページ上に新たな目立つリンクを追加したことでプログラム収益を50%以上増加させた。また最近では、商品を下取りに出すと一律の割引を受けられるようにすることで、リセールプログラムの拡大を目論んでいる。これは、自分で商品を出品する手間をかけたくない顧客にとって有益である。 「我々は学びながら進んでいるのだ」。 [原文:The case for and against brand-owned resale] Melissa Daniels(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:都築成果) Image via M.M. LaFleur
編集部