ブランドが リセール 市場へ積極的に参入するのは是か、否か
メリット:リユースと循環型社会の促進
アパレルブランドのエムエムラフルアー(M.M.LaFleur)は、約4年前に「セカンドアクト(Second Act)」というピアツーピア型のリセールサービスをローンチし、現在も高い収益性を保ちながら運営している。これまでに1万6500件の注文があり、2万5000点以上の商品を売り上げた。創業者兼CEOのサラ・ラフルアー氏は米モダンリテールの取材に対し、ブランドの設立当初からリセールをオンライン事業の一部にすることを構想していたと語った。 「歳を重ねれば体のサイズや体型は変わるだろう。買ったものが永遠に使えるという考えは夢物語である」。 リセールプラットフォームのアーカイブ(Archive)を利用してリセールプログラムを運営している同社は、最近になって返品された商品や要修理品を追加することでセカンドアクトの在庫を拡大させた。これは総在庫の1.5%にもおよぶ。同社は昨秋から現在までに3176点の商品を修理に出している。そのうちの約94%が出品可能となり、これまでに1300点以上が売れた。 「修理・再生プログラムのおかげで在庫が本当に増えた。良い商品なのだから、なんとしてでも新たな持ち主の手に渡るべきだ」とラフルアー氏は続けた。 リキュレートのグリフィン氏は、中古品の販売がブランドにとって当たり前になれば、新商品を生み出す必要性が減るかもしれないと話す。そうなれば材料の使用量や排出量が減り、社内外のサステナビリティ・ベンチマークをクリアする助けとなる。スレッドアップのレポートによると、リセール品を提供している小売業者のエグゼクティブの45%が、リセールはESG目標に対する投資家の懸念を払拭するのに役立っていると回答している。 「当社の役割はブランドが独自のリセールプログラムを立ち上げるためのツールを作成することだ。ブランドはリセールプログラムからの恩恵を受けて、時間の経過とともにビジネスのやり方を変えていく」。