1万2千人動員! ニューヨーク単独ライブ直前インタビュー。【前編】
ーー昨年の『虫の息』も、振り返ればニューヨークさんらしい鋭さがすごく出ていて。売れない芸人が場を回しまくってる「芸能人飲み会」のコントとか最高でした。悲哀や妬み、主観と客観が入り混じって、感情が揺さぶられる感じがあって。 屋敷・嶋佐 ありがとうございます。
――手術を怖がる男の子のもとを大好きなアニメの声優が訪れるコントも最高でした。なぜか「わかる!」と思ってしまう絶妙な描写で。 嶋佐 あれは、まあ、まさにそうなんですよね。 屋敷 あんまり言うと「あの人や」ってなってしまう(笑)。
――『Last Message』の「モノマネ芸人」も、ずっと友人のペースに合わせていた屋敷さんの一言がズバッと刺さって。よく毒のある笑いと言われている気がしますが、それもあるかもしれませんけど、視点の妙が心地いいんだよなっていつも思います。 嶋佐 ああ、嬉しいですね。
――このあたりはDVDが発売になるので、今年のライブとあわせて見てもらえるといいですよね。しかも3枚組という贅沢な作りで。 屋敷 そうなんですよ。欲しいって言ったら動いてくれました。言ってみるもんやなって。 嶋佐 謎に色々先取りして2021年の『Natural』と2022年の『Last Message』はデータ販売にしてたんですよね。でも去年はデータ販売やらなかったんで。DVDで見てください。 屋敷 DVD欲しいって声もありましたからね。ようやくです。でも今回だけで次やらない可能性もあります。 嶋佐 買ってください。
ーーわかりました。でも、以前の取材でも仰っていたんですが、年々世間に対して「違うだろ」と思うことが少なくなっていくと。 屋敷 というよりは、テレビに出てそれなりにお金をもらうようになって、昔みたいなこと言うてる場合じゃないなっていう感覚になってきた感じですかねえ。でもその都度その都度細かい気になることはありますからね。 嶋佐 状況とか年齢も変わってきて、自然と考え方も変わってくるというか。そのなかでもあれっと思うことはありますよ。 屋敷 その時々で変わりはします。おっさんになったら、「今の若者はおかしい!」とかいうネタを作るかもしらんし(笑)。毒舌の種類が全く違ってるかもしれないです。 嶋佐 10年後は過去イチでブチ切れ漫才してるかもしれない。