「赤字だから仕方がない」 そんな“ローカル線廃止論者”に、私が微塵も同意できないワケ
公共交通の価値再定義の必要性
ローカル線廃止を主張する人たちに伝えたい。あなたたちの主張は効率性や数字に偏りすぎている。しかし、過度に合理化と効率を追い求めることが、私たちを「鉄の檻」に閉じ込めることになることを、もう一度考えてほしい。 鉄道が廃止されることで失われるのは、単なる移動手段だけではない。それは、地域のコミュニティや文化、社会的つながりといった目に見えない価値が一緒に消えてしまうことを意味する。 赤字だからといって、すぐに廃止することが最適解ではないことを認識すべきだ。鉄道は単なる移動手段ではなく、地域の基盤を支える重要な要素であり、将来への投資だ。 地域が自らの未来を切り開くためには、効率性と公共性を両立させる方法を探る必要がある。そのためにこそ、新しい価値観を持ち、ローカル線の役割を再評価すべきだ。 「赤字だから仕方ない」――そんな線廃止論者に、私は1ミリも同意できない。
昼間たかし(ルポライター)