「極楽とんぼはどこかで終わると思ってる」ーー加藤浩次の意地、山本圭壱の覚悟
加藤:嘘でしょ……?(笑) 山本:『めちゃイケ』に出させてもらった年に、2人で全国ライブをやったじゃん。だけど、あれは必死でやっても、感覚的にどうしても追いつけていない部分があって。 加藤:うん。詰めきれていないところもあった。 山本:それを、もう1回ここから行きたいなっていう。あなたの仕事は大変でしょうけど。 加藤:それは全然、大丈夫……だけど、今にハマるネタを作る自信がねえな。(笑)
山本の不在と、その間も「極楽とんぼ」を名乗り続けた加藤
活動自粛中の10年間、宮崎で細々と仕事をしながら、芸能界への復帰の道を模索していた山本。助けを求めて加藤に連絡するが、加藤はあえて、山本を突き放した。山本の復帰のためには、反省した姿を皆に見てもらわないといけない、という加藤の思いがあったという。 山本:吉本に復帰したいって相談した時、俺に「お寺に入ったほうがいい」と言ったじゃん。あれは……どうして? 加藤:うーん……相談してきた時期の山本が、反省してるように見えなかったんだよね。だから、しっかり反省して「これから頑張る」というのを態度で示したほうがいいんじゃないか、と思ってたんだよ。
山本:反省はしてるよ。迷惑をかけた。あなたにもそうだし、『めちゃイケ』にもそうだし、いろいろな番組にもそうだし、多くの人に迷惑をかけたことに対する反省はもちろんあった。 加藤:あなたは反省しているのかもしれないけど、それがまず表に出てこないことには、テレビに戻るのは難しいから。あなたの事件によってどれだけの大人が頭を下げて、どれだけケツを拭いたか。あなたは、それを見ないで宮崎へ行っちゃってるんだよ。サーフィンやるのも別にいいと思うけど、それを見た週刊誌には「山本は反省してない、遊んでいる」と書かれる。お店の手伝いをしても、「人を集めておもしろおかしく商売をやっている」と書かれるし。 山本:でも、葛藤してたんだよ。「もういいや」って、芸能の仕事をやめようとしたこともあった。