緊急事態宣言を発出 菅首相が会見(全文2)1カ月でなんとしても感染拡大防止を
やはり集中的に行うのは首都圏
それと同時に、感染の中心は首都圏なんですけど、もちろん地域の差があって、医療の逼迫なんかも、東京の場合はもう、皆さんご承知のように、今、いわゆる医療機関がもうほぼ埋まり尽くしていて、実際には病院にいる人、あるいは宿泊施設にいる人の数よりも実際に、いわゆる調整、入院の調整をしている数というのがもう多くなってしまっているというような状況で、私は今、やはり集中的に行うのは首都圏だと思います。 ただ、今、総理がおっしゃったように、関西、あるいはどこかの地域で、ステージ4になれば当然そういうことも考慮するということで、今、一番大事なのは、ほかの県にしてもコンスタントにモニターをして、どういうことになっているのか、感染が下火にいっているのか、これは感染の数だけじゃなくて医療への負荷等々がどうなっているのかというのをしっかりと、毎日のように評価して、そういうステージ4というものに近づきあるとなれば、そういうこともありうるということだと思います。 司会:それでは、次は外国プレスなどの方からもご質問をいただきたいと思います。ではロイター、竹中さん。
東京オリパラ大会、開催可否の考えを聞きたい
ロイター通信:ロイター通信の竹中です。オリンピック・パラリンピックの開催についてお伺いいたします。今まで総理は重ねて、人類がウイルスに打ち勝った証しとして開催をする決意であると述べられてこられましたが、足元の状況は大きく変わっているようです。状況が変わった今、この段階において、総理の開催の可否についての考え方をあらためてお伺いしたいのですが。もし変わってないとすれば、状況は変わっているのに開催の決意、思いが変わってないとすれば、その後ろにある考え、思いのようなものも教えていただければ幸いです。 民意、新聞・世論調査とかを見ますと、国民の3分の2ぐらいの方が懐疑的な、必ずしも総理の思いを共有していない方も国民には多いようです。そういったことも含めて、総理のお考えを教えていただけますでしょうか。 菅:まず、新型ウイルス、この克服に全力を尽くす、ここは当然のことだと思って、ここはしっかり対応します。その上で感染対策を万全にして、安全・安心な大会を実現したいという決意を持っています。また、感染対策の具体策というのは、東京都と組織委員会と、そして各省庁で現在、詰めているところです。IOCのバッハ会長と昨年、会談をしたときに、今年の東京オリンピックは必ず実現し、今後とも緊密に連携をしていくことで一致いたしております。また、東京都と大会組織委員会、IOC、ここで連携をしながら大会に向けて進めていくんだろうというふうに思います。 私自身、その背景というのは、世界で接種が始まっています。日本におきましても2月の下旬までにはなんとか予防接種をしたい、こういうふうに思っています。こうしたことをしっかり対応していくことによって雰囲気も、国民の雰囲気も変わってくるのではないかなというふうに思ってます。いずれにしろそうした、今はコロナ対策に全力で取り組んでいきたい、そういう思いであります。 司会:ありがとうございます。それでは次のご質問にいきたいと思います。次は内閣記者会の方からのご質問をいただきたいと思いますが、それでは中国新聞の下久保さん、お願いします。