緊急事態宣言を発出 菅首相が会見(全文2)1カ月でなんとしても感染拡大防止を
4条件を満たせば1カ月以内でステージ3へ移行可能
尾身:今の1カ月の件ですけども、もうこれは、私どもは当然のことですけど、1カ月の間で感染を下火にしてステージ3に近づきたいと思っています。それで、私どもは近づくための条件がいろいろあると思うが、4つ、私はあると思っています。 それは、まずは具体的な、しかも強い効果的な対策を打つこと、これが1つ目です。それから2つ目は、国と自治体が一体感をもって明確なメッセージを国民に伝えること。それから3番目は、なるべく早く法改正をしていただいて、経済支援などとしっかりとひも付けるということです。それから、そうした上で国民のさらなる協力が得られれば、この4つが重要だと思っています。 確かに1カ月未満にステージ3に近づけるということはそう簡単ではありませんが、私は今、申し上げた4つの条件を満たすために、日本の社会を構成するみんながしっかりと頑張れば、1カ月以内でも私はステージ3にいくことは可能だと思っています。 司会:それでは幹事社の方、もう1社。じゃあテレ東、篠原さんお願いします。
国民への給付金を検討する考えは
テレビ東京:幹事社のテレビ東京です。テレビ東京、篠原です。緊急事態宣言で国民に緊張感を求める一方で、経済的な安心感を醸成することも重要な課題と思います。前回の緊急事態宣言の際は国民一律10万円の給付金、これが支給されましたが、今回、このような給付金を検討されるお考えはありますでしょうか。また、医療現場で日夜努力されている医療従事者の給与・報酬を抜本的に上げるべきとの声も聞かれますけれども、この点はいかがでしょうか。今回の宣言に当たって想定される財政支出の規模なども併せてお答えいただければと思います。 菅:まず、これまでの経験に基づいて効果的な対応策に的を絞って行っていきたい、このように思います。時間短縮を行った飲食店の支援、国からの協力金として1カ月120万円から180万円に、今回は引き上げました。また、そのほかに雇用調整助成金、これによる雇用の確保、公庫の無利子・無担保融資による事業の支援、さらに資金繰りのために十分な資金を用意しておりまして、先ほどごあいさつの中で申し上げましたけど、使いやすいような、手続きも簡単にしたい、このように思っています。 医療従事者への支援でありますけども、先月、コロナ対応の医療機関に派遣される医師・看護師、こうした皆さんに対しての支援を倍増させていただいております。今回、新たにコロナ対応病床、ここを増やすために、医療機関に対して重症床の病床1床当たり約2000万円の補助、これも決定をいたしております。 全体的な経済対策は、先ほど申し上げましたけど、財政支出40兆円、経済規模で74兆円、こうした中でさまざまなメニュー、これを用意しておりますので、これを活用して必要な支援というのを行っていきたい、このように思っています。 司会:それでは、ここからは幹事社以外の皆さまからご質問をいただきたいと思います。質問を希望される方は挙手をお願いいたします。それでは共同の吉浦さん。