緊急事態宣言を発出 菅首相が会見(全文2)1カ月でなんとしても感染拡大防止を
PCR検査を大幅拡充する考えは
共同通信:共同通信の吉浦です。よろしくお願いします。PCR検査についてお伺いします。東京など1都3県を中心に新型コロナウイルスの感染拡大、急増している地域では、コロナの無症状者の市中感染が広がっているとの指摘もあります。PCR検査を大幅に拡充して、この感染状況をより広範で正確に把握する必要性について、総理はどのようにお考えでしょうか、お伺いします。 菅:まず、基本的な考え方は、検査の必要がある人については検査を受けられるようにしたいということであります。また、PCR検査については全額、国の負担により機器を整備しております。検査の必要性というものを踏まえた検査体制を拡充していきたいと思ってます。現に4月1日、PCR検査は約、体制は1万件でありました。現在は12万件、これを用意してます。そういう中で必要な方には検査を受けられるように行っていきたいというふうに思います。 それと、インフルエンザとの関係の中で、抗原検査も1日20万できる体制は、整備はしております。しかし今はインフルエンザはほとんどありませんので、PCR検査については、必要であればできるような体制は整えているということであります。 司会:それでは次のご質問にいきたいと思います。では、フジの鹿嶋さん。
愛知・大阪の知事は宣言の必要性に言及しているが?
フジテレビ:フジテレビの鹿嶋です。緊急事態宣言に関連してお聞きします。先ほど東京都が今日、最多を更新したというお話がありましたけども、東京都以外の各地でも最多の感染者数、更新をしている状況です。中でも名古屋・大阪の知事は宣言の必要性に言及していますが、現時点の首相の考え方を教えてください。また、現在のこの宣言を仮に延長する場合、今回と同様に1カ月程度の延長を想定しているのか、併せてお願いします。 菅:まず、この1都3県の感染者の半分以上が30以下の若い人たち。そういう中で、飲み会の自粛や不要不急の外出の自粛、こうしたものをお願いしますし、マスクの着用、手洗いの徹底、3密の回避、こうした基本的な考え方をまずは徹底していきたいというふうに思います。 大阪・愛知の件でありますけども、これにつきましては、この緊急事態宣言と準ずる対応をすることができるようになっていますので、状況を見ながらそこはしっかりと対応していきたいというふうに思います。 それと、もしできなければ1カ月ということでありましたけど、仮定のことについては私からは、答えは控えさせていただきたい。とにかく1カ月でなんとしても感染拡大防止をしたい、そういう思いで取り組んでいきたい、こういうふうに思います。また、具体的には尾身会長から。 尾身:今の関東、首都圏以外というお話ですよね。これは、今の感染状況を一言で言えば、私は首都圏の感染を沈静化しなければ、これは全国の感染を下火にすることは無理だと思います。今、確かに関西のほうも感染者は多いですけど、今の数で言えばやっぱり、例えば1週間10万人当たりの、この1週間のあれで東京54、神奈川37に比べて、まだ大阪は26ということです。