W杯アジア最終予選で日本が入ったB組は韓国のA組に比べて「天国グループ」なのか…豪州、サウジアラビアに不気味な中国
来秋のカタールワールドカップ出場をかけた、アジア最終予選の組み合わせ抽選会が1日にマレーシアの首都クアラルンプールで行われ、日本代表はオーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナム各代表とともにグループBに入った。 来年3月末までの約7ヵ月間で10試合を戦い、2位以内の計4ヵ国が自動的にカタール行きの切符を獲得。3位同士がプレーオフをへて大陸間プレーオフに臨むアジア最終予選は、ホームにオマーンを迎える9月2日にスタート。10月にはグループBのなかでライバル的な存在となるサウジアラビアと7日にアウェイで、オーストラリアとは12日にホームでそれぞれ対戦するスケジュールも合わせて決まった。
韓国のA組は中東包囲網
最終予選へ進む12ヵ国を、アジア限定のFIFAランキングをもとに6つのポットに分けて実施された抽選会。第6ポットから2つのグループに1ヵ国ずつ振り分けられていったなかで、日本とイラン代表が入る第1ポットを残して特異な状況が生じた。 グループAは韓国代表を除いてすべて中東勢で占められ、対照的にグループBは東南アジア、中東、東アジア、そして南半球と地理的に分散している。果たして、ドロワーがグループAに入る国として引き当てたのはイランだった。 イランと韓国はこれで4大会続けてアジア最終予選で同グループとなり、過去3回はイランが3勝3分けと圧倒的にリードしている。天敵と再び顔を合わせる抽選結果を、韓国のメディアはこんなヘッドラインとともに報じた。 「イランとの悪縁、中東ばかりの最悪のグループA」 いわゆる「死のグループ」だと嘆いたわけだが、ならば自動的にグループBへ振り分けられた日本はどのように受け止めたのか。抽選会終了後にオンラインで対応した森保一監督は、慎重な性格を反映させた第一声を残した。 「どちらのグループに入ってもアジアのなかでは強豪と呼ばれる、力のあるチームばかりなので厳しい戦いになると思っていました」