死者少ない要因は 専門家会議が会見(全文5)議事録どうするかは政府が決めること
再燃につながる恐れないのか
テレビ東京:すいません、テレビ東京の【オノ 01:52:38】と申します。関連して2点伺います。まず1点、今日、東京都がステップ2ということで週明けからほとんどの業種で営業自粛の解除をしました。この段階で、東京都は20人を超えるような感染が起きるような中でこの判断、まだ再燃につながるような恐れはないのかということを、これが1点。 もう1個、これ、それにも関わることなんですけど、西浦先生の分析を見ると、やはり3月25日をピークに下がっている。これ、つまり3月25日程度の行動制限といいますか、市民の行動変容、これでもやはり減少に大きく転じるには十分だったという可能性というのはあるんでしょうか。 脇田:まず、じゃあ最初のところですね。ステップ2というところですけども、東京都で今日も20名超えてたんですかね、というところでありますので、われわれ、もちろんクラスター対策班としても東京都での感染者の状況、これがリンクが追えない方がどのぐらい割合があって、たくさん出る場合にはやはり院内感染の場合も結構ありますので、そういうところ。それから発生してる場所はどこかと、そういったところを詳しく調査、解析をしていますので、そういう状況はこちらでも見ていきたいと。 そういったところでやはり、市中感染が広がっているというような状況になれば、もちろんこちらからもアラートといいますか、そういった状況にありますよということはお伝えするということになろうかと思っています。こっちの話、西浦さん、ちょっとお願いします。
実効再生産数下がったが1を超えた状態
西浦:難しい話だけ残っていますけども、3月25日から実効再生産数は下がっているんですけども、図をよく見ていただきたいんですけれども、1を超えている状態なんです。実効再生産数というのは相当、この記述のところでも、今回の提言のところでも、15ページのところに実効再生産数というのはそもそもどういうふうに解釈されるものですかというのを、メカニズムを書いていますけども、感受性人口がどれだけパーセンテージとして残っているかというものと、接触率との掛け算に比例しています。なので、今の日本の人口ではほぼ100%の人が感受性を持っていますので、実効再生産数というのは何を反映しているかというと、感染に至るような接触率というものが時刻とともにどのように変わったかというものを直接反映している指標です。 それが25日のころの行動変容で十分かという質問に関して言うと、1を超えている状態ですので十分ではないんだと思いますが、一方で幾つかの対策が重なって、特に夜間の繁華街を含めた休業要請があるときから出されるわけですね。そこから1を下回っていっているので、そういったものが今後十分であるのかというのは、データを詳細に分析して明らかにしていきたいと思っています。 ただ、まだそういったものだけで伝播の大筋の部分を捉えられているかとか、東京の当時がどうであったのかという、ほかの都道府県にもそれが適用できるかということを含めて、幾つか立証しながらそういう分解をしていかないといけないので、それはまだこれからの大きな課題です。 テレビ東京:ありがとうございます。 【書き起こし】死者少ない要因は 専門家会議が会見 全文6に続く