死者少ない要因は 専門家会議が会見(全文5)議事録どうするかは政府が決めること
3密回避は世界的にも実行されている?
共同通信:分かりました。すいません、あと1点、日本のクラスター対策はうまくいったという最初の説明の中で、専門家会議として早い段階から対策として3つの密を避けるというふうに対策をおっしゃってこられましたけれど、3つの密を避けるというのは世界的にも同じように実施されている、有効な対策として実行されている感染対策として考えていいんでしょうか。 尾身:それは押谷さん、もう帰っちゃったからあれですけど。西浦さんが答えて。 西浦:はい。日本から、今3つの密というのの代わりに3Cという呼び方で発信をしているんですよね。Closed environmentで、Crowded spaceで、Close contactかな。というような、3つのCの頭文字から始まるものが伝播が起こりやすい環境ですというのを、押谷先生を中心に国際的に発信をするのを、今強化をしてくださっているところなんですけど、そういう話を国際機関の会合を含めて話したときに、ほかの国でも、例えば英国であったり、韓国でもそうなんですけれども、伝播が起こった場面というもので、同じようなことを考えていたんですよというような返答があって、実際にここ最近でも『Science』誌、アメリカの科学誌、『Science』にそういう2次感染が一部の密な環境で起こっているらしくて、とても異質性が高いということがやっと気付かれているということがまとめられ始めたところです。 テレビ朝日:すいません、会場内、今手をあげられている方で締め切らせていただきます。第2会見室、省議室で参加されている方、ご質問がありましたら会場内のほうに来ていただきますようお願いします。
議事録を公開すると議論しにくいのか
東京新聞:たびたびすいません、東京新聞です。先ほどの質問の関連で、議事録の関連なんですけど、これ、公開するとなるとやはり議論をしにくいというところはあるんでしょうか。 脇田:やはり個人情報とか、そういった話になるともちろんそこはなかなか議論が難しいということはあるかもしれませんけども、基本的には感染症の、われわれが今やらなければ、必要だと思われる評価とか分析とか対策について議論をしているので、それは議論の中身はほぼほぼこういった分析、提言に書いているわけで、だからそこと、なんて言いますか。議論の中身がこれになっているというところは間違いないところだというふうに思います。 東京新聞:岡部先生が先日、公開したほうが自分はいいと思っているということだったんですけど、そうすると岡部先生は少数意見みたいな、そういう感じ。 脇田:岡部先生はそういうふうに言われていますし、そのほかの構成員の方もそういった意見はあります。だから少数意見といいますか、そこは必ずしも全員に聞いたというわけではないので、そのときにそういうふうに発言をされているということだと思いますね。 東京新聞:全体的な考え方としては、座長がおっしゃった。 脇田:ですからわれわれの中で、特にこの議事録を名前付きで公開したほうがいいんじゃないかということを、公開というか、会議の中で議論をしたということではないので、一部勉強会とか、そういった場面でそういう話をしたことはありますという程度のお話です。 東京新聞:ありがとうございます。