西武の気になる“消極姿勢”…FA補強も早々撤退、阪神・原口獲得に「動くべきだった」の声
西武の復権はあるのだろうか……。今季は歴史的な低迷となったが、オフも積極的に動く気配はない。黄金時代の再来は遠く、さらなる崩壊への道を進みつつあるようにも感じる。 【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら 今季の西武は球団史上最悪の91敗を記録、首位ソフトバンクから42ゲーム差の最下位に沈んだ。松井稼頭央監督が5月下旬に早々と休養となると、代行を務めた渡辺久信GMもチームを立て直すことができずシーズンが終了。来季からは今シーズン二軍の指揮官を務めた西口文也氏が一軍監督に就任することが決まった。 西武時代にはエースとして長年活躍し、通算182勝を挙げた西口監督にはチーム再建の期待がかかる。しかし秋季キャンプ後の「新しく外国人選手を取る予定になっている。それで十分じゃないでしょうか」(11月22日、西口監督)という補強に消極的なことを示唆するコメントには一部のファンからはため息が漏れた。 「投手陣はそれなりのメンツが揃っているだけに、負けたのは得点力の低さに原因があるのは明白。若手野手の伸び悩みが深刻なため、FA、トレード、外国人の全てで動いて打線強化を図らなければならないはずですが……」(西武OB) 今季、投手陣のチーム防御率3.02はリーグ4位だったが潜在能力は高い。先発では侍ジャパン入りした左腕の隅田知一郎、新人王の武内夏暉、右腕も既に来季開幕投手が決定した今井達也、今季は0勝11敗と大苦戦したがエースの高橋光成もメジャー挑戦を封印して残留。ブルペンにも平良海馬、佐藤隼輔と左右に安定感が光る投手がいるのも大きい。若手も羽田慎之介、渡辺勇太朗などこれから成長を期待できる選手もおり、投手力は球界屈指になれる可能性も秘める。 一方、打線に目を向けると事態は深刻だ。今季はリーグワースト350得点で規定打席に到達した選手は源田壮亮、外崎修太の2名のみ。2ケタ本塁打を放った選手もゼロで、打線強化が優先事項なのは間違いない。西口監督も「レギュラーは源田のみ」と語るなどイチからすべてを立て直さなければいけない状況なのは明白。補強で新戦力になりそうな選手は1人でも多く欲しいところではある。