2025年「日本企業が直面する」3つの“本質的問題”はこれだ ビジネス現場で増える「厄介な問題」…解決法は?
特徴⑩ 計画する者は間違いを許されない ビジネスを取り巻く環境は、たんなる経済的な要因だけでなく、地政学的要因、気象学的要因、疫学的要因など、ビジネスとは直接的には関係のない多様な要因に大きな影響を受けるようになっている。 たとえば、企業活動におけるサプライチェーンはグローバル化が進んでいる。 関係する国が限定される地産地消のビジネスモデルであれば、発生する問題は比較的シンプルだが、サプライチェーンが地球規模になれば、地政学的リスクや異常気象の影響を大きく受けることになる。
■それぞれの問題に見合った解決法を 「シンプルな問題」や「複雑な問題」を解決するのはもはや当たり前のことであり、「新しい現場力」は「厄介な問題」に対処しなければならないのだ。 もちろん、「シンプルな問題」や「複雑な問題」を軽視していいというわけではない。 「人づくり」という観点からも、問題解決力はステップアップしながら磨かなければならない。 しかし、「複雑な問題」を解決できるからといって、現場力が高いことにはならない。
「正解」のない「厄介な問題」に対処できる現場力こそが求められている。 日常的に問題が発生している現場自らが、当事者としてそれらの問題を真正面から見据え、知恵を出し、創意工夫し、解決するボトムアップの力が求められる。 では、「厄介な問題」解決のためのボトムアップはどのように図ればいいだろうか。 ■「厄介な問題」を解決する4つのポイント 1.多様性を活用する 「厄介な問題」の解決のためには、さまざまな視点や意見を取り入れることが重要である。
同質的な意見やアプローチではなく、異なる背景や専門性を持つ人々を巻き込むことで、「新たな視点」が得ることができ、問題解決につながる。 2.「つながる力」を高める 異なるセクターや専門分野間での協力は必須である。 異なる知識や技術を統合し、全体的な視点で問題にアプローチすることで、厄介な問題に対処していく。 3.試行錯誤と柔軟性を持つ 「厄介な問題」においては、解決策をすぐに見つけることが難しい。 そこで、小規模な実験や試行を繰り返しながら、徐々に効果的な方法を見つけるアプローチが問題解決への近道である。