容姿端麗な夫にほれ込み結婚20年、義父亡き後に妻を襲った「地獄」の原因
娘の部活のユニフォーム代も出さない
なぜ、そこまで金を払わないのか。それは、夫は結婚後も「モテている自分」が大好きで、ファッションや飲食費に金を使っていたこと。当然、浮気もしていたようです。 「あとは、夫のことをちやほやしてくれる自分の親が大好き。義父が定年退職してから、毎月10万円以上を渡していましたからね」 さらに、義父が6年前に亡くなると、夫は近くのアパートを義母用に借り、自分の地元の神奈川県の僻地から引っ越させたそう。当然、家賃(5万円)は夫が出しており、それとは別に生活費の10万円を渡しているとか。 「夫は大手企業の会社員で、多分年収1300万円くらいあると思うんですよ。でも、浮気と義実家に貢ぐ金で、私たちに10万円しかくれていません。当然、お金は足りません。先日、高校でバレーボール部に入った次女が、“お父さん、ユニホームの3万円、出して欲しい”言ったら、“どうせ辞めるのにそんな大金は払えない”と言い捨てた。その直後、近所に住む義母から老眼鏡がなくなったと連絡が入り、いそいそとお金を渡しに行っていました」 由美さんが住む家の家賃はどうしているのかと聞いたところ、由美さんの亡くなった父が「あんな男と結婚したら苦労する」と贈与してくれたのだとか。つまり夫は家賃も払っていないのです。 「お金が足りないというと、“お前が浪費しているからだ”と怒鳴る。夫は大手に勤務している自分を誇りに思っていて、それができない私に対して“低能”とか“人間としてのレベルが低い”などとバカにしてくるんです」
「お前、おふくろの介護してよ。俺、忙しいから」
夫は経済DVをしているし、モラルハラスメントをしています。由美さんが反論すると話が長くなり、さらに攻撃をしてくるとか。 「だから、ずっと我慢をしていたのです。目的は夫が死んだら、金が入ってくるから。私は大手社員の妻なので、退職金とか年金とか色々手厚いと思うんですよ」 夫が亡くなることを想像しながら、日々を過ごしていたところ、夫から「母さんの病院に付き添ってやって」と命令されます。80歳の義母は足元がおぼつかないところがある。仕方がないから出向くと、義母から「あなた誰かしら?」と質問されたと言います。 「認知症っぽい症状が出ているんですよ。それを夫に報告すると、“じゃあ、お前、おふくろの介護してよ。俺、忙しいから”と言って出ていってしまった。私にも仕事があると言うと“お前の仕事は誰にでもできる、派遣の仕事だろう?”って。生活費が足りない話をすると、“家賃がないんだから10万でやっていけるだろう”と怒り、壁を殴って自分の部屋にこもってしまいました」