1000人と婚活し、結婚した著者がルポ。どうしても結婚したい、どこで探す?どう選ぶ?
『結婚』と聞くと、どのようなことを思い浮かべますか?「憧れ」「玉の輿」「新しい家族」といったポジティブなものから、「人生の墓場」といったネガティブな印象を持つ人もいるでしょう。令和の今は、人生を謳歌しながら生涯独身、同性のパートナーと暮らす、子どもは欲しいが籍は入れないなど、自由な選択ができる時代です。とはいえ「やっぱり私は結婚したい」と思う場合、どんなふうに将来のパートナーを選び、どうやって結婚するのでしょうか? 実際に1000人と婚活し結婚した体験を綴った著書を上梓した筆者が、結婚を選んだ女性やサポートした人たちをルポします。(文・かわむら あみり) * * * * * * * ◆人生の描きかたが大きく影響する出来事 「人生100年時代」といわれて久しいですが、現時点で人生を振り返ると、あなたにとってはどんな出来事が一番印象深いものだったでしょうか? 現在の年齢によっても挙げるものは違ってくるはず。これが“人生の三大イベント”となると、“離婚”“出産”“受験や就職”“病気”や“親しい人との死別”なども入ることがあるかもしれません。とくに結婚は、どちらかが苗字を変えたり、場合によっては仕事を辞めたり、引っ越しをしたり。今後の人生の描きかたが大きく影響する出来事でしょう。 内閣府の令和4年版「男女共同参画白書」の「特集 人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~」内の報告を抜粋すると、50歳時点で「未婚」「離別」「死別」により配偶者のいない人の割合は、令和2年時点では男女ともに約3割という結果が発表されています(※1)。 積極的に結婚したいと思わない理由について、独身の男女で比較すると、女性の場合は「結婚に縛られたくない、自由でいたいから」などの理由が5割前後でした。もっとも、女性側のさらなる理由として「仕事・家事・育児・介護を背負うことになるから」「名字・姓が変わるのが嫌・面倒だから」といったものも。男性の場合は「結婚生活を送る経済力がない・仕事が不安定だから」といったものが理由として高いものでした。 とはいっても、「結婚したい」と考える女性は未だ多いもの。巷ではどんな女性が、どんな思いで結婚しようと思っているのでしょうか。住まいも職業も年齢もさまざまな女性の話を聞くことで、「結婚したい」と思った時に進むべき道のヒントが見つかることもあるはずです。そこで今回から、実際に結婚を決めたかたやサポートしたかたに取材を実施。今回は、滋賀県出身で京都府に住む、ケイさん(仮名、35歳)が教えてくれました。
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