1000人と婚活し、結婚した著者がルポ。どうしても結婚したい、どこで探す?どう選ぶ?
◆なんとも不思議なご縁 今ではこうして婚活や結婚について人前で話したり、執筆したり、ましてや自らの婚活体験に関する本を出すことがあるなんて、考えもしませんでした。なぜなら、小さい頃から、ものすごく人見知り。彼氏ができても親に紹介したこともなければ、恋愛相談なんてもちろんしたこともありません。コミュニケーションをとるのも下手だし、身近な友達ならまだしも、結婚願望の有る無しをまったくの他人に話すなんて、恥ずかしさの極み……。というくらいに思っていたんです。 私の場合、どうやって出会いを探せばいいのかわからなくて、当初は決死の思いで信頼できる友達に「いい人がいたら紹介してほしい」と頼むことから始まりました。友達に頼む利点としては、こちらの性格や状況をわかっている上で相手を考えてくれるから、リアルに好みに近い人を考えてくれること。そうして連れてきてくれた男性は、(当時)イケメン好きだった私の好みにピッタリすぎるぐらいの素敵な人! だったのですが……。 小さい頃からお笑いや音楽をはじめとしたエンタメが好きで、当時あった心斎橋筋2丁目劇場などの劇場へ足を運んだり、全国各地のライブ遠征のためにせっせとアルバイトをしてお金を貯めてあちこち出かけたりしていた、今では市民権を得ている“オタク”と呼ばれる(推し活ともいうようになりましたよね)層にいた私。遠い存在を追いかけることが大好きでも、いざ自分が大人になって、実際にカッコイイ男性を目の前にすると、どう対応していいのかパニックになりました。だけどお酒は飲める年齢なものだから、とにかくビールをぐびぐび飲んで、さらにおかしなテンションになって舞い上がりすぎてしまったのです。 せっかく友達が紹介してくれた男性でしたが、きっと初対面で酔っ払うハイテンション女を目の前にして、ドン引きしたに違いありません。「今は仕事が忙しいので……」という、表面上は優しさをまとっているお断りの言葉をもらい、私の紹介話は終わりました。とほほ。 結婚相手にすぐ出会う人もいれば、そうではない人もいる。なんとも不思議なご縁にますます興味がわく秋麗です。 (Information) 取材協力:結婚相談所IBJメンバーズ (参考HP) ※1 内閣府 男女共同参画付 ※2 きょうと婚活応援センター
かわむらあみり
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