50代以上の女性が「40代にやっておけばよかった」と感じること。1位2位の真逆の回答が泣ける…
4位:健康管理(10人)
「健康管理に気をつける。50代から極端に身体を壊したので40代から自分の健康管理をしっかりしておきたい」(57歳/コンピューター関連技術職) 「健康的に過ごすこと。49歳で病気になり入院したので40歳入った頃から健康に注意しておけばよかったと思うから」(59歳/主婦) 「筋トレをして、ある程度引き締まった身体を作り上げておきたいです。体力が落ち太りやすくなり膝が痛くなるのを防止するためです」(53歳/主婦) 体の変調が起こりやすい50代以降に備え、食生活の改善や運動習慣をつけておけばよかったという声が寄せられました。
3位:資格取得・リスキリング(12人)
「猛勉強していろんな資格を取りたい。将来お金で苦労したくないから」(66歳/総務・人事・事務) 「ずっと働くのに役立つ資格」(55歳/その他) 「何か新しい技術を身に着ける」(74歳/主婦) 40代に新たな知識や技術の習得をしておけば、その後のキャリアアップやキャリアチェンジに活用できたのかもしれない、という思いがつづられていました。
2位:子育て(18人)
「40代に戻れるなら、子どもと過ごす時間を増やしたい。仕事ばかりの人生で、ほとんど子どもと過ごしてあげられなかったから」(54歳/その他) 「専業主婦だったが、経済的理由から働き始め、子どもが多感な年齢のときに寂しい思いをしている事に気付いてあげられなかった。働き始めるのをもっと先にすれば良かったと思い大後悔」(68歳/主婦) 「勉強、勉強と言わず、子どもをおおらかに育てたかった」(71歳/主婦) 成長して手がかからなくなった子どもがいる女性の中には、子育ての心残りを胸に抱えている人も。もっと一緒に過ごせばよかった、もっと向き合ってあげればよかった。もっと厳しくすればよかった。もっと優しくすればよかった……。終わったからこそ気づくこともいろいろあるようです。
1位:仕事(28人)
50代以上の女性が「40代をやり直せるなら、やりたいこと」の1位は、「仕事」でした。 「仕事をしたい。夫に反対されて仕事に復帰するのを諦めてしまったが、その時に負けずに就職すればよかった」(52歳/主婦) 「子どもや家庭のために役職につくのをあきらめたが、できる限りチャレンジすれば良かったと思っている」(50歳/主婦) 「フルタイム勤務で働く。“働きながら子どもに寄り添うこともできたはず”と少し後悔している」(55歳/その他) 「仕事です。家庭のことが中心の生活で自分の資格を生かすことを考えませんでした。体力もありまだ無理も出来たので思う存分仕事がしたかったです」(63歳/主婦) 結婚・出産後、長らく家族中心の生活を続けていた女性からは、キャリア形成に関する後悔がつづられていました。 今回のアンケートでは、家族に尽くしてきた女性が失われたキャリアを悔いていた反面、仕事にまい進してきた女性が家族との時間に思いをはせる声もありました。「仕事か家庭か」のバランスをとることの難しさがうかがえます。 以上、50代以上の女性が40代に残してきた後悔についてお届けしました。 「隣の芝生は青い」という言葉は、「芝は青い方がいい」という共通の価値観のもとに成り立つ言葉。しかし、人生の折り返し地点に差し掛かると「果たして、目指す芝の色は“青”で正解だったのか?」という根本的な問いに直面することもあるようです。はたから見て、青々とした豊かな芝に囲まれているように見える人が、過去に何かの悔いを残しているケースも……。 変化の波にもまれ、「何を大切にするべきか」を見極める余裕を持ちにくい40代。昨日の後悔との折り合いをつけながら、明日できるささやかなことを見つけることの繰り返しで、ようやく「不惑」のステージに近づいていくのかもしれません。
北川和子