大谷翔平が20日のアスレチック戦での先発復帰決定…ブルペン投球見たエ軍投手コーチが「まるでゴリラ」と表現した驚異的回復力
右腕の張りを訴えて先発を回避していた大谷翔平(27)が19日(日本時間20日)に本拠地で行われるアスレチックス戦に先発することが17日(同18日)に発表された。大谷は15日(同16日)の試合前に行ったキャッチボールで右腕に張りを訴え、17日(同18日)のアスレチックス戦の先発予定を回避。今季の登板は無理との見方もあったが、この試合前にブルペンで周囲を納得させる投球を披露して先発を志願した。驚異的な回復力で王手をかけていたベーブ・ルース以来、103年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」の偉業に挑戦することになった。全米メディアも大谷の早期マウンド復帰の決定を驚きを持って次々と報じた。
「大谷は(日曜に先発したいとの考えを)譲らなかった」
地元紙のロサンゼルスタイムズ紙は「腕の痛みとの戦いの後、大谷が日曜日のマウンドに復帰予定」との見出しを取り、「金曜日夜(日本時間18日)にエンゼルスがアスレチックスに4-5で敗戦する数時間前まで大谷が投手として復帰できるかどうかは不確かだった。しかし、試合前の練習を終えるまでに二刀流スター(の大谷)の次の先発が用意されていた」と報じた。 同紙は大谷が17日(同18日)の試合前の練習について詳細にレポート。 「大谷は、まず今年の彼の登板間の調整で不可欠となっている、外野の壁にボールをぶつける投球を行った。それから外野で数分のキャッチボールを行いブルペンに入った。32球のブルペン投球をテストとして行い、すぐに(先発が)確約された」 そして、ジョー・マドン監督の「(投手コーチのマット・)ワイズ投手コーチが(投球練習が)終わった後にすぐにやってきて、『まるでゴリラのようなブルペン投球だった』と言っていた」とのコメントを引用し、驚異的な回復力を伝えた。 「(フル)ゴリラ」とは米野球界で全力投球を意味する表現だ。 さらに「腕の痛み(張り)のため先発が回避が明らかにされた2日後にエンゼルスは、大谷が日曜日にマウンドに上がると発表した。マドン監督は『ショウヘイは日曜日に投げることだけを考えていたので、我々は日程を見直した』と語り『彼は(その考えを)譲らなかった』とつけ加えた」と紹介。大谷の先発志願が背景にあったことを報じた。