大谷翔平が右腕張りで明日予定の先発を緊急回避…地元紙は2桁勝利達成に「投手としての今季は終了になるかも」と悲観的見解
エンゼルスの大谷翔平(27)が17日(日本時間18日)に本拠地でのアスレチックス戦で予定していた次回登板が右腕に張りを訴えたため回避されることになった。ジョー・マドン監督が16日(同17日)のホワイトソックス戦の前に明らかにしたもので、現在、9勝2敗の大谷のベーブ・ルース以来、103年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」の偉業達成に赤ランプが点灯した。全米メディアも大騒ぎとなり、今後については、様々な見方が飛び交い、地元紙のオレンジカウンティ・レジスター紙は「投手としての大谷の今季は終了になるかもしれない」という悲観的な見解を示している。
病院での診察は受けない
タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなど全米を席巻している“二刀流スター”に緊急事態が発生した。大谷は15日(日本時間16日)の試合前に行ったキャッチボールで右腕に張り(痛み)を訴え、当初、17日(日本時間18日)に予定されていたアスレチックス戦の登板が回避されることになった。 ロサンゼルスタイムズ紙の報道によると、現段階では医師の診察を受ける予定はなく、「数日以内に彼にキャッチボールをもう一度させて、どのような感触かを見る予定でいる」という。 大谷は2桁勝利を狙い10日(日本時間11日)のアストロズ戦に先発したが、6失点して4回途中で77球KO。ストレートの最速は158キロをマークしていたが、アストロズの主力に「スプリッターが落ちていなかった」と指摘される内容で三振はひとつしか奪えず、被安打9は、メジャー自己ワーストで、自身の連勝が8でストップしていた。 気になるのは、残り試合が16試合となってしまっている中で、大谷がマウンド復帰できるかどうか。ベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」の大記録がかかっている。 ロサンゼルスタイムズ紙は、「大谷は今年、指のマメや、手や手首に死球や打球を受けたことによる痛みのために先発を回避したことがあるが、腕の痛み(張り)を抱えているとチームが明かしたのは初だ」とした上で、マドン監督のコメントを引用した。 「大谷が次にいつ投げるかはわからない。原因はシーズン終盤の通常の疲れによるものかもしれないとの希望を持っている。もし彼が感触が良いと言うのであれば投球させることに問題はない。だが、もし痛み(張り)が長引くようなことがあれば、彼が投げるところは見れなくなるかもしれない。まだその答えはわからない」 いずれにしろマドン監督は、大谷自身が感じる回復度と、その意思を尊重する考え。