大谷翔平が20日のアスレチック戦での先発復帰決定…ブルペン投球見たエ軍投手コーチが「まるでゴリラ」と表現した驚異的回復力
MLB公式サイトは「大谷が日曜日(日本時間20日)のアスレチックス戦で先発へ」との見出しを取り、「二刀流スターの大谷は今シーズンの投球をまだ終えていないようだ」と伝えた。 同サイトも17日(同18日)の試合前に行われたブルペン投球の様子をこう紹介した。 「マット・ワイズ投手コーチが大谷のブルペン投球を見て、強い印象を受けてその場を離れた。大谷はコーチ陣に『(張りの出た右腕の回復の)感触が良く、日曜日に投げたい』と伝えた」と記し、マドン監督のコメントをこう伝えた。 「ワイズ投手コーチが(大谷の投球練習が)終わった後にやってきて『まるでゴリラのようなブルペンでの投球だった』と言っていた。(コーチが見た)感触が良かったようで、ショウヘイも日曜日に投げることを考えているようなので、我々は日程を見直した。我々は大谷の意見に耳を傾けたが、彼は(登板希望の考えを)譲らなかった」 大谷は、ここまで115回1/3で9勝2敗、防御率3.36、三振136の成績を残しており、19日(同20日)で今回22度目の先発となる。 「この天才は、前回登板の9月10日のアストロズ戦で3回1/3を投げて6失点を許す苦戦を強いられた。彼の球速は、普段よりもやや遅く、何らかの腕の痛み(張り)に対処していると試合後に語っていた。このことは、エンゼルスの懸念となっていたが、大谷は金曜日のブルペン投球で健康なことを示した」と伝えた。 また大谷の本塁打王争いについても触れ、「彼はこの故障の後も打撃はできており、金曜日のオークランド戦では3番打者を務めた。彼は今年44本塁打を放ち、トロント・ブルージェイズのウラジミール・ゲレーロJr.(46本)とカンザスシティー・ロイヤルズのサルバドール・ぺレス(45本)に次いで3位に付けている」と紹介した。 米ヤフースポーツも「エンゼルスのスターの大谷が腕の痛み(張り)や(投手としての)シーズン終了との不安を乗り越えて日曜日に登板へ」との見出しを取り、「大谷の今シーズンはやはり終わっていなかった。腕の痛み(張り)と格闘する中で、”(投手としての)シーズンは終了となるかもしれない”とチームが明かした当初の見込みからわずか1日後に大谷がアスレチックス戦に投げることが決まった」と驚きをもって伝えた。 記事は「問題になっていた右腕の痛み(張り)は明らかになくなったようだ」とし、大谷のここまでの成績を紹介した上で「最近3度の先発で12失点を許している」とも指摘した。 また同メディアも「打者・大谷」について「27歳(の大谷)は、依然としてチームの指名打者を務めており44本塁打を放っている。大谷は本塁打王争いでゲレーロJr.をわずかな差(2本)で追っている」と触れた。 CBSスポーツは、大谷のマウンド復帰が、本塁打部門だけでなく打率部門でもトップに立ち、打点も3位と3冠王を視界に入れるゲレーロJr.とのMVP争いの重要なカギになるとの見解を示した。 記事は大谷のここまでの投打での成績に触れ、「ブルージェイズの強打者で3冠王を狙うゲレーロJr.が、MVP候補として急浮上している一方で大谷も二刀流での傑出ぶりでMVP最有力候補だ。エンゼルスは、事実上、優勝争いから脱落しているが、マウンドで大谷が力強い投球を見せることが、MVP論争で有利となるための手助けとなるだろう。最近の15回1/3の投球で12失点を許している大谷は日曜日の先発に臨むことになる」と記した。 全米メディアは大谷のアスレチックス戦での早期復帰登板に注目している。