【 BEST 10 】2023年度・マリン 十大ニュース! 1位は『異常気象』~ 10位は『東京大学ヨット部出身の米田あゆさんが、宇宙飛行士に』
MJC(マリンジャーナリスト会議)が選んだ「 2023年 マリン 十大ニュース 」
マリンジャーナリスト会議では、恒例となっている「マリン10大ニュース」の2023年版を選定した。 選考にあたっては、2023年の主なマリン(レジャー/舶用/海洋/漁業等)関連のニュースの中から、当会会員による投票と審議によって「マリン十大ニュース」を決定している。
1位 全国的な暑さ、11月頃まで続く・夏の異常気象「気圧のシーソー」が原因(9月)
気象庁は1日、2023年の夏(6~8月)の日本の平均気温が、1898年の統計開始以降で最も高かったと発表した。 最高気温が35度以上の「猛暑日」の日数は全国38地点で最多となり、過去151年で猛暑日が一度もなかった北海道函館市で初めて記録されるなど、異例ずくめだった。 全国的な高温傾向は9月以降も続く見込みとされていたが、実際に高温の傾向は11月まで続く『異常気象』となった。 猛暑の主要因は、太平洋高気圧が猛烈に強まり、日本列島に張り出したこと。フィリピン海の海面水温の上昇や、例年より北を流れる偏西風が上空に暖かい空気をもたらした影響が大きいとされる。 特に、フィリピン海で台風などの低気圧の活動が強まった結果、北東の太平洋高気圧が発達したとみられる。この二つの低気圧と高気圧が影響しあう現象は「気圧のシーソー」と呼ばれるが、これほどはっきり現れたのは珍しいということだ。
2位 脱炭素社会を目指す研究、製品開発がマリン業界で次々と(4月)
2023年4月、英国のArchipelago Expedition Yachts社(英国)が、洋上風力発電分野の次世代船舶設計のパイオニアであるChartwell Marine社(英国)とコラボレーションし、「Archipelago zero.63 catamaran(アーキペラゴ ゼロ 63 カタマラン)」のプロジェクトを発表した。 このボートは、メタノールを燃料とすることでゼロカーボンを実現するもので、プレジャーボートとしては史上初のものとなる。 8月にはヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーパワーテクノロジー株式会社が、船舶の脱炭素化を実現する「舶用水素燃料電池システム」を商品化。 5月には、ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキという自動二輪メーカーの大手4社が、小型モビリティ向け水素エンジンの基礎研究を目的とした「水素小型モビリティ・エンジン技術研究組合(HySE:Hydrogen Small mobility & Engine technology)」を設立に向け、経済産業省の認可を得た。この組合では、二輪車、軽自動車、小型船舶、建設機械、ドローンといった小型モビリティ用の水素エンジンの開発のために、各社が持つリソースを結集していくという。
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