なんと、水上バイクに「 排気量 1900cc エンジン」を 搭載 ! ヤマハ が 開発 した 「 新しい マリン・エンジン 」のすごさとは?
業界最大、新開発「1.9リッター」の NAエンジンとは?
2024年モデルのヤマハ発動機・マリン用HOエンジン(NA)が、1.9リッターへとパワーアップすることが発表された。 従来の1.8リッターHOエンジンが登場したのは2008年。14年ぶりの刷新となる。従来のエンジンの良い部分を踏襲しながら、さらに進化させた。 単なるパワーアップではなく、エンジン各部を部品レベルから見直している。 自動車や 電化製品でもそうだが、古くなった部品は製造中止になることがある。その場合、「部品が 供給されない」 可能性も出てくる。 従来の1.8リッターエンジンは、14年前から基本的な設計が変わっていないことを考えると、電装部品などは、いつ製造中止になるか分からない。さらに、最新のパーツの方が性能も上がっている。 それも踏まえて、今回、センサー系も 一新した。
HOエンジンは、ヤマハのマリンエンジンの主力である
なぜ、過給器付き(SVHO)エンジンではなく、自然吸気(NA)のHOエンジンを大改良したかといえば、「HOエンジンはヤマハのマリンエンジンの主力であり、生産数は全体の4割ほどを占めている。そのため、最初に新しくした」そうである。 ヤマハ サイドは、今回の変更を「 マイナーチェンジ 」だといい、「 信頼性も含めて “成熟した 1.8リッターエンジン” を、1.9リッターにすることで、さらに 商品性を 上げた」というが、吸排気系の変更や、ピストン素材の変更など、刷新した箇所は多岐にわたる。 これだけ大幅に改良していたら、「フルモデルチェンジ」というほうが正しいと思う。
強度や素材から見直した新しい1.9リッターエンジン
具体的な改良点は、シリンダー径をφ86からφ88にしたこと。 それに伴い、ボディシリンダー自体も強度に耐えるため変更している。 シリンダー径を上げたことで、ピストン径もφ88にアップ。圧縮比も上げて、燃焼効率を上げた。 このとき、単純にピストンをφ88にすると重くなってしまうが、新しいピストン形状に変更することで、軽量化を実現。 総重量が増えない工夫を随所で行っている。 今回、この、新しい「1.9リッターエンジン」について、ヤマハの開発サイドに話を聞いてみた。
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