水上バイクの国際レースで、日本の企業が これほどまでに 信頼されている理由とは !? 「 VIP 」とは “義務を果たす場所” であると語る 経営者の信念
水上バイクのトップ アパレル ブランド「 クエーキーセンス 」の果敢な挑戦
水上バイク用アパレルを展開するブランドに「 クエーキーセンス 」という日本の会社がある。クエーキーセンスは「 水上バイク業界 」で、国際的な知名度を持っている。 この企業が、衰退しかけた“水上バイクのレース界”のために、長年に渡って尽力し続けていることを知っている人は少ない。 本題の前に、少し水上バイクの「 レース 」の話をする。水上バイクの本場はアメリカだ。全米選手権大会など、1980年代から盛んにレースが行われてきた。 当時、水上バイクのレースは非常に人気があり、テレビで中継され、全米中に放映されていた。
ワールドファイナル(世界選手権大会)は、世界中の 水上バイク レーサー の「 夢の 舞台 」だった
1990年代に入ると、水上バイクのレースは さらに人気となった。全米ツアーでは、大手ビールメーカーや、有名エナジードリンクメーカーなどがメインスポンサーとなった年もある。 ヤマハ や カワサキといった、水上バイクのメーカーにはファクトリーチームが存在し、プロレーサーが所属していた。 バイクのレースのように、レースの勝敗が水上バイクの販売に大きく影響した。高額の賞金も出ていたことや、メーカーのワークスチームがあったことで、“レーサー”という職業が成り立っていける時代でもあった。
日本国内でも、1990年代前半から全メーカーのマシンが参戦して戦う「JJSF 全日本選手権シリーズ戦」が開催されていた( 2022年で終了し、現在は 別団体が レースを運営している )。 日本だけでなく、世界各国のレースシーンでも、上位ランキングの数名だけがアメリカで開催される「 世界選手権大会(ワールドファイナル)」の出場権を得ることができたのだ。 1980年代~90年代中ごろまでは、「 ワールドファイナル 」で、世界チャンピオンになることが“成功への証”だった。
2000年代から、レースの「風向き」が変わってきた
2000年代になると、好調だったレース業界に陰りが見え始めた。最初の兆候は、「 メーカーの撤退 」である。「 レースの勝敗が、ビジネスに大きく影響する 」という風潮が変化したからだ。 スタンドアップ( 立って乗る1人乗り )ではなく、ランナバウト( 座って乗る 2~3人乗り )が市場の主流になってくると、レースの勝敗が「 販売台数 」に影響しなくなってきた。 さらに2010年代になると、アメリカで「化石燃料」を使うことが「悪」だと言われ始めていた。なおさらメーカーは、レースに多額の資金を投入する必要がなくなったのである。
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