体操・内村と競泳・瀬戸のW金候補予選落ち“番狂わせ“に海外も衝撃…「キング・コウヘイはおとぎ話のような結末を迎えられなかった」
放映権を持つ米NBCも「内村、五輪8個目のメダル挑戦は予選での落下で終了」と報じた。 「内村は4度目の五輪出場を果たしたが、団体戦の一員として出場していないため、競技は終了した。内村が今後どうするかは不明。この有名な32歳の体操選手は、2019年は怪我に苦しんでいた」と続けた 英インディペンデント紙は、「内村のグリップが失われ、日本のキングは五輪での輝かしい復活劇を果たせなかった。32歳のザ・キングは、伝説的なキャリアの頂点となる鉄棒の金メダルへの望みを絶たれた」と伝えた。 「おそらく史上最高の男子体操選手であり日本で最も象徴的なスポーツ選手であるキング・コウヘイは、おとぎ話のような結末を迎えるはずだった。彼の輝きに魅了され、最後の五輪で彼に声援を送るファンがいないことは残酷に思えたが、金メダルがそれを補ってくれるはずだった」と予選落ちを惜しんだ。 英BBCスポーツは、公式ツイッターで「日本代表の内村の輝かしい体操人生は、東京2020大会ではおとぎ話のような結末を迎えることができなかった」と速報。内村がうつむきながら、額に手を当てる写真を併せて投稿している。 一方の競泳では、2019年の世界選手権で200、400mの個人メドレーで2冠を獲得して金メダルの最有力候補だった瀬戸が得意の400m個人メドレーで予選落ちした。最初のバタフライから先頭を切り、背泳ぎ、平泳ぎとリードを広げて「いい感じで泳げていた」というが、最後の自由形で伸びず、ラスト50mのターン後から、この組でトップとなったブレンドン・スミス(豪州)らの猛追を受けて5着に終わり、呆然とした表情。予選突破の行方は、タイム勝負となったが、4分10秒52しか出せずに全体の9位で決勝の8人に残ることができなかった。レース後、瀬戸は「自分でもちょっと信じられない。リオ(五輪)では予選で(全力で)いってしまって決勝に(調子が)上がらなかったことがあったので、その経験を踏まえて“明日しっかりと上がれるように泳げばいいや”という感じで泳いだんですが…。読み(間違い)というか残念です」と、明日の午前中に行われる決勝を見据え余力を残した作戦がミスだったことを悔やんだ。「思ったより決勝(進出のタイム)ラインも早かった」という。 海外メディアも瀬戸の敗戦についても報道した。 米NBCは「400m個人メドレー世界チャンピオンの瀬戸が決勝進出を逃すというショッキングな番狂わせ」と見出しをつけて報じた。 「瀬戸は、予想通り序盤からリードし、300m地点では体ひとつ分の1.71秒の差をつけていたが、この国のスター選手は、自由形ですべてを狂わせてしまった。瀬戸はすぐ左隣と右隣の4人の選手に抜かれてしまい、どうすることもできなかった」と、詳しくレース内容を紹介した。