なぜBIGBOSS新庄の奇想天外な継投策がソフトバンクを苦しめたのか…逆転満塁弾でジ・エンドも予告先発の堀まで投入
「予告先発の堀を使ったことで明日もオープナーとなり、今日と同じような小刻み継投でくるものと考えられる。ひょっとすると3連戦をすべて、この継投プランで戦うつもりなのかもしれない。新庄監督は開幕3連戦を一種の短期決戦と考えているのだろう。だが、この手法は、短期決戦だからこそ通用するが、長期的に見ると決して褒められた作戦ではない。対応するソフトバンク打線も大変だが、日本ハム側の準備をする投手も準備をさせるコーチも大変。混乱が起きていてもおかしくない。きっと本拠地の西武戦から、上沢を先発に立てて通常モードに戻すつもりなのだろうが」 新庄監督は、ソフトバンク3連戦を短期決戦のつもりで指揮しているのだろう。 読めないのは投手リレーだけではない。長距離打者の今川優馬(25)を初めて1番に抜擢し、昨シーズンのDH部門でベストナインに輝いた近藤健介(28)を6番で起用。逆にオープン戦で5本塁打を放った万波中正(21)は代打でスタンバイさせた。 フラッシュインタビューでBIGBOSSはこう語ってもいる。 「明日はまた違う子(選手)たちが、スタメンでやってもらいたいなと思います」 第2戦以降も“奇襲”を仕掛けてくるのか。あるいは、オーソドックスな野球も織り交ぜてくるのか。池田氏が指摘するように、長期ビジョンで考えると、明日なき戦いは決して褒められた戦術ではなく、どこかにひずみが出てくるだろう。 実際、ネット上でも、この奇襲作戦に対しては賛否が飛び交っている。 「観ている方は面白いけど、同じ様な試合を続けるなら、長いペナントレースは厳しい」「選手は納得しているのか。選手がついてこない可能性も」などいう批判の声も。だが、それもこれもがBIGBOSSなのである。一昨年までパの王者として君臨していたソフトバンクを相手に十分なインパクトを残し、ファンを楽しませたことだけは確かだ。