「巨人と阪神の優勝はない」球界大御所が激辛予想した根拠とは?
いよいよ今日25日にセ、パのプロ野球が開幕する。BIGBOSSで登録した新庄監督はソフトバンクと敵地で初陣。昨季、最下位から日本一となったヤクルトは京セラドーム大阪で阪神と対決、立浪新監督のもとスタートを切る“新生”中日は東京ドームに乗り込み巨人と対戦するが、巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏のセ・リーグのシーズン予想は「巨人と阪神の優勝はない」という厳しいものだった。その根拠は?そして“大御所”の一押しのチームはどこなのか。
今季限り退任を表明した矢野監督の求心力を問題視
「阪神の優勝はない」 広岡氏は、そう一刀両断した。 オープン戦では8勝4敗3分けで2位(セ・リーグトップ)につけた阪神の優勝説を掲げる専門家が少なくないが、広岡氏は、その声に“待った”をかけた。 理由は3つある。 1つ目は2年連続でセーブ王を獲得、昨季は42セーブ、防御率1.16の数字を残した絶対的守護神スアレスの抜けた穴だ。当初、矢野監督は、昨年までセットアッパーを務めた左腕の岩崎を新クローザーとして考えていた。だが、新外国人のケラーの来日が間に合い、ストレートとカーブの2種類を軸にしたピッチングで、オープン戦、練習試合で3試合に投げて無失点と結果を残したため、そのケラーに最後を任せる構想を固めた。 だが、広岡氏は「先発の頭数はいる。私は藤浪の復活には疑問を持っているのだが、他球団に比べて投手層は厚い。だが、スアレスの不在が響くだろう。昨年阪神が優勝争いできたのは前半の佐藤の活躍と岩崎、スアレスという2イニングの安定力がセで群を抜いて良かったことにある。だが、新外国人のケラーは未知数で岩崎も昨年終盤は疲れが目立った。1年を通じての活躍は難しい。及川がどの段階で出てくるか知らないが、今のところ代わって浮上してくるような選手の台頭はない」と指摘した。 昨季のブルペンは左腕の及川が39試合に投げて10ホールドをあげて支えたが、脇腹を痛めて離脱。矢野監督は、オープン戦で結果を残した石井、小川、湯浅、浜地、ソフトバンクから移籍して育成から支配下登録した左腕の渡辺ら新しいメンバーを開幕1軍の中継ぎ陣に抜擢したが、彼らも未知数だ。