人々の生活と経済を支える鉄道インフラの役割を見直す記事6選
東海道新幹線は2024年10月に開業60周年を迎えた。鉄道は都市間の人やモノをつなぐインフラとして、日本の生活や経済を支えてきた。その裏には様々な技術や工夫がなされていて、海外輸出など国際貢献もなされている。鉄道をテーマにした記事6本を編集部が厳選してお届けします。 【画像】人々の生活と経済を支える鉄道インフラの役割を見直す記事6選 <目次> 1:〈意外と知られていない鉄道貨物の世界〉「物流2024年問題」へどう寄与するか、鉄道輸送の実態と位置づけ(2024年8月7日) 田阪幹雄( NX総合研究所リサーチフェロー) 2:インドネシアの全方位外交とプライドに乗じる習近平 恩恵としての一帯一路とその限界(上)(2023年11月1日) 平野 聡( 東京大学大学院法学政治学研究科教授) 3:「台湾人アイデンティティ」が走らせた新幹線 NHK「路(ルウ)―台湾エクスプレス」は日台俳優陣共演の傑作(2020年6月11日) 田部康喜( コラムニスト) 4:〈東京メトロ上場へ〉なぜ、今やっと行うのか、遠のいた都営との一元化の行方は? (2024年10月3日) 青山 佾( 明治大学名誉教授) 5:<東海道新幹線60周年記念>あなたはいくつ答えられるか?”特選”東海道新幹線クイズ(前編)(2024年10月1日) 6:【新幹線の”道”を支える匠の技】職人の五感のセンサー、ミリ単位のレール異変も見逃さないプロ集団(2024年8月31日) 大坂直樹( 経済ジャーナリスト)
1:〈意外と知られていない鉄道貨物の世界〉「物流2024年問題」へどう寄与するか、鉄道輸送の実態と位置づけ(2024年8月7日)
前々回の「【日本物流における内航海運の位置づけ】2024年問題の解決へどれだけ寄与するか、データで徹底検証」で、筆者はトラック輸送から内航海運へのモーダルシフトが「2024年問題」の解決にどれだけ寄与するかをデータで検証した。それを踏まえて前回「【日本の高速道路は物流に不向き?】物流「2024年問題」に内航海運へのモーダルシフトが必要な理由」で、日本の内航海運事業が中長期的に進むべき方向性について述べた。 そこで今回と次回の2回にわたって、トラック輸送からのモーダルシフトのもう一方の担い手として想定されている鉄道輸送について述べたい。 まず今回は、日本の物流における鉄道貨物輸送、特にコンテナ輸送の実態を、できるかぎり数字で捉えて述べていく。