「豆乳は生理に効果あり? ダイエットやPMSの改善への影響は?」産婦人科医師が回答
女性の体ならではの、ちょっとした悩みや疑問。病院に行くほどでないけど、専門家の意見を知りたい! そんな気持ちに応える、女性の体にちなんだ悩みについて産婦人科の先生に一問一答してもらう本連載。 【写真】生理痛を緩和する覚えておきたい12の食べもの ▼産婦人科医・上野啓子先生 東京医科大学産科婦人科学教室病院助教。医学博士、産婦人科医の指導医、生殖医療専門医、女性ヘルスケア専門医などを取得し、不妊治療や女性医学を得意とする。
Q、豆乳は生理に影響しますか? PMSの改善やダイエット効果などへの影響を教えてください。
A、体質によりますが、大豆イソフラボンの代謝産物「エクオール」がPMSに効くと期待されています。牛乳より低カロリーな点では、ダイエット効果がありそうです。 豆乳に含まれる大豆イソフラボンは、体の中で代謝されるとエクオールという成分に変換されます。この成分がエストロゲンに似た構造のため、PMS(プロゲステロンとエストロゲンの不均衝が一因と言われている生理前の不調)への効果が期待されています。 ただ、大豆イソフラボンをエクオールに変換するのに必要な腸内細菌を持っているのは日本人の約50%といわれています。また、日頃からある程度の大豆製品を摂取しておく必要があるというデータも。 豆乳はエクオール云々以外にも、タンパク質が豊富で、牛乳よりも低カロリーな点でダイエット効果が期待できるメリットがありますが、エクオールが目当てならサプリで摂取するという方法もあります。自身が大豆イソフラボンをエクオールに変換できるか否かは、尿検査キットで簡単に調べられるなので、気になる人は試してみるといいでしょう。 ただ、エクオールの効き目はエストロゲンの100分の1から1000分の1と穏やかなので、抜群の効果を得られるかは、個人差があるかもしれません。