「ひとりで死にたくない」コロナで結婚を決めた40代男性の「大きな誤算」
2050年には東京都世帯の54.1%がひとり暮らしと推計
2024年11月12日、国立社会保障・人口問題研究所は『日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)』を発表。これは、2050年までの都道府県別世帯数の推計したものだ。これをみると、全世帯に占める1人暮らしの割合は全国で上昇。東京都の54.1%を筆頭に、半数以上の27都道府県で40%を超えると推計され、非婚の多さも伝わってくる。 【マンガを読む】孤独死にも様々…”見える”不動産会社社員が事故物件を担当したら また、65歳以上の1人暮らし世帯の割合の全国平均についても注目だ。2020年には20%だったが、2050年には27.9%に増え、大都市を擁する東京、大阪ほか7府県で30%を超えると予想されている。少子高齢化社会の現実だ。 キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「独居老人の孤独死や貧困などが報道され、“誰でもいい”と結婚する40代が増えています。人間性をよく知らないまま結婚し、不満がたまり浮気に発展することもあります」と言う。 山村さんに依頼がくる相談の多くは「時代」を反映している。同じような悩みを抱える方々への問題解決のヒントも多くあるはずだ。個人が特定されないように配慮をしながら、家族の問題を浮き上がらせる連載が「探偵が見た家族の肖像」だ。 今回山村さんのところに相談に来たのは、45歳の会社員、浩司さん。「妻が浮気をしています。結婚したら落ち着くと言っていたのに、深夜帰りも外泊も止まらなくて、どうにもなりません」と山村さんに連絡をしてきた。話を聞くと、「ひとりで死にたくない」ということをきっかけとして始まっていた。 山村佳子(やまむら・よしこ)私立探偵、夫婦カウンセラー。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリング経験を持つ探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。