【犯罪ジャーナリスト解説】無差別に襲ったのか?それとも・・・? 北九州・中学生2人殺傷事件 相次ぐ目撃情報も容疑者はいまだ逃走中
北九州市で中学生2人が男に刃物で刺され、女子生徒が死亡した事件です。男の行方は3日経った今もわかっていませんが事件直前、現場周辺で不審な男の目撃情報が相次いでいたことがわかりました。犯人の人物像は?そして犯行の意図や狙いは?元神奈川県警の刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平さんに話を聞きます。
(元神奈川県警本部刑事 犯罪ジャーナリスト 小川泰平氏) 容疑者はですね、このファストフード店に入ることをあらかじめ決めていたということが言えると思います。この中学生2名はですね、店内に入ってすぐ並んだのではなく一旦、自分の席などを確保してから、約10分ぐらい経ってから並んだということですから、この男女の中学生を付けてきて入ったのではないということが言えます。あとはこのファストフード店に入ってきて、直接この被害者2人に向かって行ってるわけですね。レジに並んでいた先頭の3人には全く目をくれずですね、この2人のところに直接行っている。そして防御創もない、いきなり刺している。この男子中学生、女子中学生ともに非常に深い傷を負わせているということは、そこに非常に強い殺意があったんだろうということが言えると思います。
(横山太一アナウンサー) 男子中学生は見たことがない人に刺されたと言っているそうですが、犯人としては誰でもよかった、無差別に襲った可能性というものもあるんでしょうか? (小川泰平氏) 誰でもよかったとなるとですね、別にこの店舗に来る必要が全くないわけですね。人がたくさんいるところはたくさんあるわけですから。ただ、この男子中学生は見たこともない初めて見る顔だっていうことを言ってるんですが、もしかしたらこの被害者から見たら知らない人でも、この容疑者から見ると、例えばこの男女が狙われたのではなく、そういう中学生が狙われた可能性っていうのも否定できないのかなとは思っています。
(横山アナウンサー) 犯人の特徴を一度見ていきたいと思うんですが、40歳くらいの男だったと。男は身長170センチぐらいで、灰色の上着、黒色のズボンを履いていた。そして、黄色っぽいつま先が出ているタイプのサンダルのようなものを履いていたということなんです。犯行に及ぶときにこのサンダルを履いていたというのがすごく珍しいと思うんですが。 (小川泰平氏) そうですね珍しいというか非常に違和感があります。やはり犯行後に逃げるにしてもですね、サンダルでは逃げにくい。また犯行におよぶにしても犯行しづらいですね。今回、凶器は事前に持参してるわけですが、目撃者の話によるとこの凶器も通常よりちょっと大きめなんですね。そういった者がこのようなサンダルばきで来るっていうのはちょっと違和感があります。サンダルで来てるっていうのを見ても、先ほどのいろんな目撃情報からしても、そんな遠方から来た犯人ではない、意外と近かったりするのかなというふうに私は見ています。
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