【強い台風10号】列島直撃は免れない進路予想 あす26日(月)午前までに台風への備えを
台風10号は当初の予想より西寄りのコースを進む見通しで、あす26日(月)午後以降、九州南部から関東の沿岸部を中心に風や雨が強まり始める見通し。28日(水)ごろには暴風域を伴い「強い」勢力で九州・四国・近畿・東海のどこかに上陸する可能性が高くなっている。いずれにしても台風の列島直撃は免れない予想のため、きょう25日(日)かあす26日(月)午前までには台風への備えを終えた方がよさそうだ。
台風10号は28日(水)ごろ上陸の可能性大
きょう25日(日)午前9時現在、強い台風10号は小笠原諸島付近を北西に進み、父島では最大瞬間風速17.9メートルを観測した。小笠原諸島は夕方にかけて強風に注意し、あす26日(月)にかけて高波にも注意が必要だ。
台風10号は太平洋高気圧に行く手を阻まれて、当初の予想より西寄りのコースを進む見通し。27日(火)になると太平洋高気圧が東へ退くため、台風10号も次第に北東方向に進み、28日(水)ごろには暴風域を伴い「強い」勢力で九州・四国・近畿・東海のどこかに上陸する可能性が高くなっている。いずれにしても、台風の列島直撃は免れない予想だ。
一部家屋が倒壊するような暴風で接近か
あす26日(月)午後以降、九州南部から関東の沿岸部では南風が強まり始める見通し。夜になると雨も降り始め、あさって27日(火)にかけて激しく降る可能性がある。また、あさって27日(火)に予想される最大瞬間風速は、四国と近畿は35メートルと何かにつかまっていないと立っていられないような非常に強い風が吹き、西日本の海上では大しけとなりそうだ。
台風10号がかなり接近する28日(水)午前9時の中心付近の最大瞬間風速は60メートルの予想で、一部家屋が倒壊するような猛烈な風を伴って列島を直撃するおそれがある。 また、28日(水)は台風本体の雨雲がかかる見通し。28日(水)正午までの24時間に降る雨の量は、多い所で400ミリ以上となり、その後さらに雨の量が増えそうだ。西日本から東日本を中心に大荒れの天気となるため、暴風、高波や大雨災害に警戒が必要。 台風から離れている北日本も、秋雨前線の影響で27日(火)ごろから大雨となるおそれがある。北日本でも大雨に警戒が必要だ。
早めの備えを 交通機関乱れる可能性も
あす26日(月)午後以降、九州南部から関東の沿岸部を中心に風や雨が強まり始める見通しのため、きょう25日(日)かあす26日(月)午前までには台風への備えを終えた方がいいだろう。なお、台風が最も接近する予想の28日(水)は蒸し暑い中、暴風や大雨により停電が発生する可能性がある。あらかじめ車の給油や浴槽の水を満タンにしておき、携帯バッテリーの充電も満タンしておきたい。 また、JR東日本や西日本などは、台風10号の接近に伴い運転を取りやめる可能性があると発表している。最新の交通情報にも十分な注意が必要だ。 (気象予報士・鈴木悠)