東京都の小池百合子知事は25日、定例記者会見で記者から、安倍晋三前首相が自身の後援会が主催した「桜を見る会」前夜祭をめぐり、国会で事実と異なる答弁をしていたことについての見解を問われ、「この件については、これからも説明責任が必要になってくると考える。何よりも7年間大きな仕事をされた総理。その意味で、これまでのこの実績をきちんと伝わるようにしっかりと説明責任を果たされることを期待している」と述べた。 「英渡航歴のある感染者は4名。遺伝子解析を実施中」小池都知事

会見する小池都知事

　また「とても技術的な話だが、国会答弁の修正はどうするのかな、と（気になった）」とも切り出し、「（国会答弁を）修正するのって結構大変なんですよね。色んな会派の調整をして修正すべきところを修正するが、結構（修正必要箇所）数が多いと聞いている。そこのコンセプトを明確にしたうえで対応しないと国会の議事録というのはずっと残るもの。その後、『前例』という形で尾を引いてくるものなので、その後の処理をどうするのかなと。細かい話だが、そんなところも気にかかった」とも語った。

吉川元農相「話すことが政治不信払しょく」

　現金受領疑いで議員辞職した吉川貴盛元農林水産相についても「きちんと何がどうなったのかと説明責任を問われている。特にお金の問題。しっかり話してもらうことが政治不信を払しょくすることだと考えている」と指摘した。