今季わずか2勝の青柳にメジャー関係者が熱視線 希少な変則サイドハンド獲得へ争奪戦も 「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
ポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指す阪神の青柳晃洋投手(30)に、ドジャース・大谷翔平選手(30)の古巣エンゼルスやアスレチックス、マーリンズ、ホワイトソックスが獲得調査を進めています。今季2勝の右腕に対し、スプリット契約ながら複数年契約を提示するもようです。一方で今オフは海外フリーエージェント(FA)で菅野智之投手(35)=巨人、ポスティングシステムで佐々木朗希投手(23)=ロッテ、小笠原慎之介投手(27)=中日=が大リーグに挑戦。村上宗隆内野手(24)=ヤクルト=も来オフのメジャー移籍へ意欲を見せており、主力級が次々抜ける日本球界は空洞化の危機ですね。 【写真】ヤンキース、マー君と再契約しなかった理由は ■「自分が一番下」 日本シリーズでDeNAがソフトバンクを4勝2敗で下し、26年ぶりの日本一に輝いた興奮も冷めやらぬ中、球界関係者からこんな話を聞きました。「意外な選手がポスティングで大リーグに挑戦する。全く予想もしていなかった名前だった」と…。 その意外な名前こそ、阪神の青柳でした。5日にポスティングシステムで大リーグ移籍を目指すことを表明し、「ポスティングは球団の権利なので、わがままを後押ししてくれて感謝しかない」と話した上で、「メジャー契約でいけたらベストだけど、そんなに甘くない。ここ2年、日本で活躍していないのはわかっているが、自分の実力さえあれば上がっていけると信じて行きたい。向こうに行ったら自分が一番下だと思う。(ドラフト5位で)入団した当時、一番下手くそで(実力は)下だと思ったところから、どんどん上がっていけるように頑張りたい」と意気込みを語りました。 青柳の大リーグ挑戦を容認した阪神の嶌村聡球団本部長は「藤浪(晋太郎)君のときもそうでしたが、選手の気持ちとか意気込みをくんだ」と話しました。 青柳は日本代表「侍ジャパン」の一員として2021年の東京五輪に出場したものの、登板は2試合1回⅔にとどまり、防御率は27・00。日本は金メダルを見事に獲得しましたが、無念の気持ちの方が強く、そのオフの契約更改で大リーグ挑戦を球団に伝えました。そこから球団と話し合いを続けていて、今回の容認につながったのです。 ■ここ2年は不振