大阪市・松井市長が定例会見10月1日(全文4完)自民党新執行部は丸くまとまったイメージ
民意を得た政治が教育に関与する必要性は
中日新聞:中日新聞です。たびたびですいません。さっきの教育の問題で、今度、政治と教育の関係でお伺いしたいんですけれども、戦後教育行政って政治なり行政から独立して自由を保ってきたという流れがあったと思いますが、それが教育基本法の改正とか、近年は徐々に流れが変わってきているかなと感じています。 大阪の場合は特にさっきおっしゃっていただいたように、維新さんが民意を得て教育の改革を進められていったと。一歩先を進んでいるのかなという見方もあると思いますが、一方で、それは教育に対する政治の介入じゃないかという考え方もあると思います。松井さん、あらためて民意を得た政治が教育に関わるというか関与すると、この必要性なりお考え、それから、その前に逆にどういうところが問題だったのか、これを聞かせていただけますか。 松井:僕が知事として、市長として、教育振興計画において定めた目標っていうのは、「じりつ」。子供たちが自分で立つ自立ね。自らを律することができる。それからチャレンジができる。この3つの目標だけです。僕が言うたのは。で、僕は教育の内容、教科書の中身、これについて政治家が関与するべきではないと思います。だから、これまでの日本の教育っていうのは、教育に政治が関与しないっていうのは、これは戦争のことがあって、結局、子供たちに今の日本の政治家、政、政治、政府が素晴らしいんだという、この人たちには逆らうなよという、そういう教育を戦前やったと。これは教育の内容であったわけですよ。内容で。
日教組が自由すぎた面もある?
で、僕はそういうことは、これは政治が関与するべきではないと思います。だから、その政治が関与すべきではないという形の中で、今度、一切関与しなかったのが戦後。だからその結果、今度、先生方が、自分たちは正しいんだという、先生崇拝主義を学校でやったわけですよ。自分たちが正しい。それで、それは今度は教育現場の権力が子供たちを、子供たちを押さえるというか、そういうことになってしまっている。 だからわれわれは、大きな目標については、やはりそれは選挙というもので、公約、掲げますから。民意を受けたもの、民意を受けるわけです。選挙というもので民意を受けて、大きな大方針、教育の方針を決める。で、僕の方針は、2つの「じりつ」とチャレンジです。それに向けて、教育委員会が教育振興計画を作ってくれと。その中でチャレンジするためには、基礎学力の向上というのは入ってくるわけ。 だから、それが僕は、それが100%正しいかどうかは僕は分かりません。でもそれは僕が公約でこういうことを掲げて市長になったんで、その方向で大阪の教育行政を教育委員会と共にやっぱり動かしていくと、それが僕の考え方です。 中日新聞:教育の現場で先生たちが権力を持ち過ぎたという話、これはやっぱり日教組が自由すぎたというところもある? 松井:そこに対して政治が何も関与しなかったと。コミットしなかった。民意がコミットしなかったということです、だから。われわれはやっぱり民意によって選挙で選ばれますから。先生方は民意で選ばれたんではないんでね。でもそこに民意がコミットしないと、その方々が一番の教育現場の、一番の要は支配者になるじゃないですか。 中日新聞:ありがとうございます。最後に、考え方だと思いますけど、それがいき過ぎると、教育現場の萎縮といいますか、ものが言えなくなるような閉塞感を生むということも感じられている現場の先生や校長先生もいると思いますが、これについてはいかがでしょうか。 松井:だからそれは民意によって変えればいいんです。それがいき過ぎているという民意があれば。だからそれは世の中の人たちの考え方です。 中日新聞:分かりました、ありがとうございます。 読売テレビ:ほか、いらっしゃいますでしょうか。ないようですので終了します。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】大阪市・松井市長が定例会見10月1日