大阪市・集団接種会場に12歳~15歳の市民対象のワクチン接種優先枠 今月16日から
今月16日から31日まで土・日に実施
大阪市は1日、新型コロナウイルスワクチンの若年層の接種機会を増やすため、現在、市が行っている集団接種会場で接種対象年齢を引き下げ、12歳から15歳までの市民を対象に優先枠を設けることを発表した。今月16日から31日までの土・日曜日に実施する予定で、大阪市の松井一郎市長は「集団接種会場についても小児科医の目途がついたために、個別接種に加えまして若年層の接種を集団接種会場でも推進していく」と話している。 【中継】「感染対策が不十分なお店には行かないで」大阪市・松井市長が定例会見(2021年10月1日)
大阪市内4か所の集団接種会場に優先枠
同市の発表によると、これまで12歳から15歳までの小児には、ワクチン接種について小児科医からの丁寧な説明や対応が必要であることから個別接種を基本としてきた。 しかし、若年層の接種機会を増やすため、関係先との調整した結果、武田/モデルナ社製ワクチンの集団接種会場で小児科医の確保に目途がついたため、優先枠を設けることに至ったという。 接種可能人数は2600人程度で、1回目接種期間は今月16日から31日までの土・日曜日で、接種会場は扇町プール(同市北区)、心斎橋BIGSTEPと中央スポーツセンター(ともに同市中央区)、やすらぎ天空館(同市阿倍野区)、で時間は午前10時から午後7時まで。心斎橋BIGSTEPのみ午前11時から午後8時までとなっている。
ワクチン予約システムとワクチンコールセンターで受付
また、30日、31両日については、扇町プールと心斎橋BIGSTEPの2会場のみでの実施となる。 予約は4日午前9時から16、17両日分の予約をはじめ、毎週月曜日にその翌週の予約を受け付ける。予約受付は、大阪市ワクチン予約システムと大阪市新型コロナワクチンコールセンター(電0570・065670<ナビダイヤル> 、06・6377・5670<ナビダイヤルが利用できない場合>)で受け付ける。
市長「小児の接種機会を拡大していく必要がある」
松井市長は4日午後、大阪市役所で定例記者会見を開き、この優先枠設置について発表。報道陣からは、優先枠設置の理由について質問があった。 それに対し、松井市長は「第5波においての10代を含む若年層の感染拡大を踏まえますと、小児の接種機会を拡大していく必要があると考えます」と述べた。 また「これまで小児のみなさんは小児科医の皆さん方からの提言を受け、ワクチン接種については、ていねいな対応が必要ということから小児科医がいらっしゃる個別接種を基本としてきました。このたび集団接種会場についても小児科医の目途がついたために、個別接種に加えまして若年層の接種を集団接種会場でも推進していくということであります」と続けた。