関西「住み続けたい街ランキング2024」発表! 自治体1位は芦屋市を抑え天王寺区。住み続けたい駅の第1位は?
2位の芦屋市を筆頭に阪神間の自治体が3つランクイン
続いて、2位以下の自治体を見てみよう。2位の芦屋市、4位の西宮市、7位の神戸市灘区は、どれも兵庫県の自治体。どの場所も前回調査からわずかに順位を落としつつも上位に食い込んでいる。阪神間エリアの住民愛は強力だ。 2位の芦屋市はイメージの良さばかりが語られがちだが、「魅力的なコミュニティセンターや公民館がある」という設問で1位になっており、特に、芦屋市民会館、芦屋市立公民館、芦屋市立老人福祉会館で構成される芦屋市民センターの大ホールは、日本で最初の本格的アダプタブルシアター(舞台と客席を用途に応じて変形できる構造)とされる「ルネサンス クラシックス芦屋ルナ・ホール」として、さまざまなイベントが行われている。芦屋市役所には全世代参加型カフェ「ASHIYA Cafe supported by NESCAFÉ」を運営、障がいのある人の就労機会の創出や市内の障がい福祉サービスなどの事業所で製作された物品などの販売を行っている。テラス席はワンちゃんと利用することもできる。
4位の西宮市は「駅周辺に生活に必要な施設が揃っており便利だ」「幹線通り沿いに生活に必要な施設が揃っており便利だ」「魅力的な大規模商業施設がある」「魅力的な運動施設が充実している」が同率5位でずらりと並んでいる。2008年に開業し、現在西日本で3番目に広いショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」が、いかにこの街の人気を支えているかが改めてうかがえる。フィットネスジムも充実している阪急西宮ガーデンズは開業以来3度目の大規模リニューアルが進行中である。次回調査では、さらに順位を上げるかもしれない。
うめきた2期開発の影響でお隣の福島区が3位に
3位は前回調査4位からワンランクアップした大阪市福島区。「いろいろな場所に電車・バス移動で行きやすい」「通勤・通学など特定の場所に行きやすい」が1位に並ぶなど、交通利便性への評価がとりわけ高い。JR「福島」「新福島」・阪神本線「福島」・地下鉄千日前線「野田阪神」の4つの路線を近距離で利用でき、さらに大阪市北区の京阪「中之島」駅へも玉江橋を渡り歩いて行ける屈指の便利さもある。 しかし、ランク上昇の大きな理由は、隣接している話題の「うめきた2期地区開発」への期待感にあるのではないか。大阪最後の一等地とも呼ばれるうめきた2期の完成に先駆け、大阪駅徒歩圏内の福島区ではタワーマンションの供給や建設が相次いでいる。発展性ではトップクラスの注目を浴びているのが福島区なのだ。 半面、うめきた2期地区の本拠地である大阪市北区は前回調査9位から順位が変わらないのが意外だった。「住みたい街ランキング2024」では2位につけている北区だが、「住み続ける」となると周辺区のほうが暮らしやすい面があるのだろう。