大阪維新の会・吉村新代表らが会見(全文2)都構想は手段であり目的ではない
大阪維新の会は21日、松井一郎代表(大阪市長)の後任を決める代表選挙を実施した結果、吉村洋文代表代行(大阪府知事)を新しい代表に選出した。選挙後、吉村新代表らが記者会見を行った。 【動画】大阪維新の会・新代表の吉村洋文氏らが会見(2020年11月21日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪維新の会・新代表の吉村洋文氏らが会見(2020年11月21日)」に対応しております。 ◇ ◇
広域一元化条例と総合区設置を目指すのか
読売新聞:読売新聞、藤本です。吉村新代表、ちょっと3点ありまして、松井前代表からも紹介がありましたけども、府議会を中心にスタートした維新が府内全域に300人のメンバーを抱えることになりましたけども、党代表としてどのような党運営を目指されるのかと、そういうことがまず1点と、あと、今回、選ばれた人事の狙いについて。で、3点目なんですけども、ワン大阪の実現と副首都・大阪の実現を目指すというふうなことをおっしゃいましたけども、知事としては松井市長とともに広域一元化条例と総合区の設置ということを掲げられていますけども、大阪維新の会としても、その政策を掲げていくことになるのか、その3点をお願いします。 あと、もう1点、松井前代表にお伺いしたいのが、ごあいさつの中で橋下チルドレンだと言われることもあったという、メンバーのご紹介ありましたけど、吉村新代表をはじめ、執行部のメンバーの方が2011年に当選したメンバーになりましたけど、この点についてどのように思われているか、それぞれ。
新しい風を大阪維新の会に吹かせる
吉村:まず、この維新の会のメンバー、それぞれがそれぞれの立場で、今、大阪を良くするということで活動しています。所帯も多くなって300弱という状況にもなっています。これからの党運営としては、やはりこれまで大阪府議会、大阪市議会のメンバーだけじゃなくて、やはり、知事という立場になってもあらためて思いますけども、衛星市の議員のメンバーを含めて、この大阪維新の会全体がある意味1つになって、一丸となって進んでいかなければいけないと、そういったことを意識していきたいと思います。 2つ目はなんだったかな。あ、人事は、やはり今回新しく幹事長には横山さんにお願いをしました。横山さんは、僕ももともと若いわけですけど、僕よりさらに若い横山さんが維新の会の新幹事長としてこれから党をまとめてもらうという仕事をやってもらおうというふうに思っています。で、政調会長には守島さん、そして、総務会長には岡崎さんということで非常に若いメンバーの三役と、役員体制ということを組むことにしました。 これは、やはり今まで維新の会がやってきた改革、実績、それを積み重ねて、これからもやっていきます。それに加えて、やはり新しい感覚で、新しい風を大阪維新の会に吹かせると。将来、未来に向けて新しい、それは府民の皆さん、市民の皆さんの声も聞いていく。そういった新しい党運営というのを目指して、メンバーも刷新をしたと。新しいメンバーで進めていこうということを決めたということです。 それから、その府市の一元化の条例案、総合区ですけれども、これはいずれも大阪維新の会の、この2月議会に向けた主要な政策として進めていきます。さっきもあったとおり、都構想は否決になりましたが、ポイントとしてもやっぱり1ポイント差。そして、半数の方は大阪市をもう廃止して、そして、特別区を設置する大阪都構想に移行すべきだというふうに投票してくれた方も約半数いるわけです。で、議員の大阪維新のメンバーの中からも代表選に立候補したメンバーが三度目の住民投票というぐらい、やっぱり府市一体の成長戦略、府市がばらばらにならない、二重行政にならないと、それぞれの縄張り争いをするんじゃないということは、われわれにとって核心的な部分だと思いますので、その府市一元化条例、その手段の1つであるんですけども、そういったことはしていきたいと思います。総合区はもちろん掲げますが、これは大阪市、市議会のやっぱり議論でもあるし、大阪市内の都市内分権でもあるので、ここは松井市長を中心に進めていかれることになると思います。