大阪維新の会・吉村新代表らが会見(全文2)都構想は手段であり目的ではない
三度目の住民投票は目指さないのか
朝日放送テレビ:ABCの【クリハラ 00:16:39】です。新代表にお伺いします。今日の代表選挙で都構想三度目の挑戦を公約された片山さんが11票、吉村さんが232票ということは、維新の会として三度目は目指さないということが今日決定したというふうに考えてよろしいでしょうか。それと、それは今後の広域一元化条例や総合区の議論の行方にかかわらず、その方針は変わらないということでよろしいでしょうか。 吉村:まず、僕自身が代表という立場でやっているわけですから、今の現時点の大阪維新の会において、この三度目の都構想の挑戦をするということはありません。ただ、その都構想という選択肢、これは手段ですから、これは当然、大都市法もあるわけで、それはこれからも残っていきます。大阪維新の会として次の代表がどういうことをするのか、これはもう分かりませんし、大阪維新の会として永遠にということは、これは当然分かりません。というのは、府市がばらばらになったら、今一生懸命、例えば条例で府市がばらばらにならないようにできないかというのを考えたりもしていますが、当然、大阪府市がばらばらになったとき、あるいは大阪の皆さんの声として、これはもうちょっとすべきじゃないかという声が高まってきたときに、これ、そのときまで僕らが、例えば僕が否定することもできないわけですから、未来永劫ということは考えてはいません。
首長である限りは目指さないということか
朝日放送テレビ:一元化条例や総合区が仮に実現できなかった場合であっても、今、首長である限りは目指さないという。 吉村:それはちょっと仮定の質問が多すぎますので、今そこは答えることはできません。今、僕自身は先ほど申し上げたとおり、都構想は否決になったわけですから、もうそれを受け入れているわけです。ただ一方で、やっぱりその賛成でそれだけ投票してくれた方の皆さんの声もやっぱり僕は聞いていきたいというふうに思っています。だから、まず一元化条例というのを2月に提案をします。でも、これは議会での審議事項ですし、どうなるかも分からない。これは政治ですからどうなるか分からないわけです。だから、その仮定において、先において、そこまで僕自身が判断するということはありません。今の段階で僕が都構想の三度目に挑戦するということはありません。 朝日放送テレビ:もう1点だけお伺いします。都構想に代わる旗印としてワン大阪と、副首都・大阪推進を掲げられましたが、少しぼやけたというか、大きくなってしまって分かりにくくなった面があると思って、もう少し具体的に何を目指すのか教えてください。 吉村:もともとこの都構想というのも手段です。都構想自体が目的というわけではありません。要は、府市がばらばらにならずに、府市一体の成長戦略を実行するというのは、これはワン大阪であり、大阪にとって僕はそれが必要だというのが信念、考え方です。その信念に基づいて、これまで、これは大阪維新の会としてやってきた、例えば具体的な政策でいくと、大阪・関西万博であったり、うめきた2期であったり、さまざまな、今進めてるIRもそうですし、さまざまな、研究所であったり、いろんなことも府市一体の成長戦略、ずっとやってきたわけです。