【Black Combat】ありえない……3度のローブロー、計30分以上の中断も試合続行の大原樹理が判定負けで王座陥落。メインで右ハイTKO負けの木下カラテのケージ上敗者インタビューも
◆駒杵崇大が苦戦も投げ続けて最後は“白川陸斗式”腕十字極める
▼Black Combatフライ級王座決定戦 5分3R ×ユン・ホヨン(韓国)“バングァン” [3R 2分21秒 腕十字] 〇駒杵崇大(FIGHT BASE 都立大)“タンク” ※駒杵がフライ級王者に 「Black Combatフライ級王座決定戦」。 MMA6勝3敗1分のユン・ホユンは、2016年からZSTに参戦し、伊藤盛一郎に2R ギロチンチョークで敗れたものの、ROAD FCで再起後、ZSTで田村淳とドロー。以降は4連勝中だ。今回対戦する駒杵に1R KO勝ちしているキム・ソンウンを2024年3月に判定で下すと、7月にはWFLで神酒龍一にTKO勝ちの戦績を持つフェン・タンハオにも判定勝ちしている。 対する駒杵は、MMA15勝5敗。DEEPで4連勝後の2024年1月に『Black Combat』初参戦もキム・ソンウンの下からの蹴り上げで悪夢のKO負け。6月のBC2戦目でキム・ジョホンを1R アメリカーナに極めて再起を飾っている。 1R、サウスポー構えのユンに、オーソドックス構えの駒杵。左インローから入るユン。3発。さらに右ジャブも、駒杵はシングルレッグから上組みにして首根毛テイクダウン。バックに回らせずにハーフで胸を合わせるが、ユンは足を戻して立ち上がり。その際ですぐに再びテイクダウンした駒杵だが、ユンもすぐに立ち上がる。 右で差すユンを足払いでテイクダウンを奪う駒杵はニアマウントも、足を戻して立つユン。ついていく駒杵は右で差して払い腰テイクダウン! サイドを奪うとユウはハーフ、そしてフルガードに戻して駒杵の上体を立てた瞬間に立ち上がり。なおも大内刈テイクダウンを奪う駒杵。ケージ背にするユンを足技で崩すが、その都度ユンは金網使い立つ。 2R、オーソドックス構えになるユン。駒杵は頭を振ってダブルレッグでドライブして押し込み。互いにヒザ蹴りから駒杵大内、小内刈を仕掛けてテイクダウン。押さえ込まれる前にすぐに立つユンに、大内刈も残すユン。ブレーク。 左前手フックで前に出る駒杵。ユンも左を突くが、そこで組んだ駒杵が左で差して強引に投げを狙うが残すユンは金網背にディフェンス。右で差して小外がけで駒杵を崩すと、駒杵の左差しの強引な払い腰を潰して上に。 フルガードで背中を着いた駒杵。ギロチンチョークも狙いながら、首抜き、ジャンピングの踏みつけのユンをかわして立ち上がり。組んで小外狙いのユンを崩してゴング。 3R、左インローを当てるユン。駒杵のヒザ着きダブルレッグを差し上げるが、駒杵はユンを四つから回して崩す。立ち上がりが速いユン。左で差して回してテイクダウンを奪うと、駒杵は立ち上がりより下からのサブミッション狙い。キムラクラッチから腕十字狙いも、外したユンが逆に腕十字へ。すぐに上体を起こした駒杵に、ユンは左で差して投げに。 これを潰した駒杵は、2日前のシュートボクシングの白川陸斗vs.奥山貴大と同じように相手の残った左腕を逃さず、裏十字から右足も顔にかけて仰向けにさせるとユンがタップしたように見えたが、レフェリーが気付かず、そのままさらに絞って腕十字でタップを奪った。 試合後、駒杵は「前回の忘れ物を取りに来た感じですね。めっちゃプレッシャーはありましたけど、無事(一本)取れてよかったです。ユン選手は僕のことを研究していて、いままでやってきた選手よりワンランク強いと感じました。ほんとうは“初代”が良かった。(キム・ソンウンとの再戦は?)やれるんであれば再戦でやり返したいと思っているので、全然、準備していてください。もっと強い選手に来てもらって僕の首を狙ってもらえれば、僕の首も強くなるのでどんどん来てください。夢と娘には“ちゃんとベルトを獲って来い。獲れなければ帰ってくるな”と言われていたので良かったです」と笑顔で語った。 また、敗者のユンは「緊張していました。テイクダウンから立ってスタミナを奪おうとしましたがうまく倒されました。 (今後について問われ)この旅はとても素晴らしかった。自分を覚えてくれてる選手が多くて満足しています。またタイトルから遠ざかってしまった。もう続ける気力は無いかもしれません。ここで辞めた方がいいかもしれません。選手としての私を覚えていてください」と涙ながらに語り、引退を示唆。家族、兄弟たちへの感謝の言葉を述べた。