【Black Combat】ありえない……3度のローブロー、計30分以上の中断も試合続行の大原樹理が判定負けで王座陥落。メインで右ハイTKO負けの木下カラテのケージ上敗者インタビューも
◆木下カラテは“コリアンモアイ”の逆ワンツーからの右ハイに沈む
▼フェザー級 5分3R 〇キム・ミンウ(韓国)“コリアンモアイ” [1R 1分19秒 TKO] ※右ハイキック→パウンド ×木下カラテ(和術慧舟會HEARTS)“カラテ” また、メインンイベントでは、木下カラテ(和術慧舟會HEARTS)がキム・ミンウ(韓国)の右ハイキックにダウンし、パウンドを受けてTKO負け。木下は状況がよく分からないなか、そのまま勝利者インタビューをケージの中で聞き、恒例の敗者インタビューを受けている。 キム・ミンウは元Road FCバンタム級王者で、朝倉海と1勝1敗のムン・ジェフンを相手に2勝1敗と勝ち越している。2017年4月にキム・スーチョルに判定負けも、ジェフンに一本勝ちで再起すると、2019年11月のRoad FCバンタム級王座戦では、ジャン・イクファンを延長R判定で下して戴冠を果たしている。 その後、UFCを目指し、ROAD FC王座返上後の2022年6月に『Road To UFC』バンタム級参戦も、1回戦で対戦予定のシャオ・ロン(中国)の欠場により、体重を作るも不戦勝に。続く、2022年10月の準決勝・風間敏臣戦が2年11カ月ぶりの復帰戦になるはずだったが、今度はミンウが139.5ポンドとまさかの体重超過で欠場となり、UFCへの道が断たれていた。 フェザー級に階級を上げると、2024年1月の『Black Comabt10』では現UFCのユ・スヨンと対戦し、延長ラウンドにスヨンのローブローにより、ノーコンテストとなっている。このときも、異例の長い協議の末、無効試合となり、物議を醸していた。 対するフルコンタクト空手ベースの木下は、2023年6月にRIZIN初参戦。元K-1王者の久保優太にスプリット判定で惜敗も、2024年3月のDEEPでは五明宏人との空手対決で1R KO勝利。20247月には、体重超過した前DEEPフェザー級王者・神田コウヤに判定2-1で勝利し、3連勝。しかし、9月の『RIZIN.48』でカルシャガ・ダウトベックの左ストレートに1R KO負けを喫した。 1R、中央で顔を近づける両者。サウスポー構えの木下。オーソのミンウは右インロー。木下が中央を取り、右前蹴り。ミンウの左右をバックステップでかわす。木下の左ミドルに右を合わせに行くミンウ。 さらに前後のステップから右の前蹴りの木下。しかしミンウはオーソから右から左の“逆ワンツー”で詰めると、そのまま歩いてスナップを効かせた右ハイ! 頭を左に下げていた木下は蹴り足を頭に被弾しダウン、パウンドにレフェリーが間に入った。 試合後、ミンウは「この試合にボーナスはありますか?」とブラック代表からボーナスの言質を得ると、「まるで夢のようです。今日会場にたくさんの人が入ってドキドキしました。今後についてはコーチと話しして決めます。ありがとうございました」とコメント。 KO負けした木下もケージのなかで待たされ、マイクを向けられると「悔しいです……悔しい結果でしたが、応援してくれた方、ありがとうございました。(今後について)……悔しくてあまり考えられない。今回の反省を活かして少しでも強くなれるように頑張ります」と語り、背中を支えた大沢ケンジ代表とケージを降りている。 YouTube世代に人気を得たBlack Combat。日本のBreakingDownの演出方法も採り入れ、PVを稼ぐために、試合まわりはより過激でキャッチーな手法が行われている。