医学界の「今年の健康漢字」は?…7人の名医・研究者が一筆!今年の健康漢字2024
今年の漢字 認知症の名医は「認」
認知症が専門の小野賢二郎先生が選んだ今年の健康漢字は「認」。認知症のなかで最も多いアルツハイマー型認知症の新しい治療薬が認められたことと、認知症が根治に向かう可能性があることからこの漢字を選んだそうです。 <進化した認知症の医療> アルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドβなどのたんぱく質が溜まり、神経細胞がダメージを受け脳の中でも記憶を司る海馬などが萎縮することで発症します。その薬として、2023年12月から病院で使用されているのが「レカネマブ」。レカネマブは、アルツハイマー型認知症の原因物質に直接働きかけ進行を抑える薬。完全に進行を止めることはできないものの、約3割進行を緩やかにできるのだとか。それにより、自分らしい日常生活を長く続けられる効果が期待できるそうです。さらに、2024年11月26日には国内2例目となる新薬「ドナネマブ」も発売。今後治験や研究が進めば、さらなる新薬によって、認知症が根治に向かう可能性もあるそうです。
今年の健康漢字 消化器疾患の名医は「非」
消化器疾患が専門の河合隆先生が選んだ今年の健康漢字は「非」。胃がんの主な原因といえば「ピロリ菌」ですが、ピロリ菌以外の菌(非ピロリ菌)も胃がんの原因になることが新たに分かったそうです。 <胃がんの新たな原因とは?> 胃がんの主な原因であるピロリ菌は胃粘膜を攻撃します。すると、傷ついた胃粘膜が長い時間をかけ、がん化する事があるのだとか。ところが、ピロリ菌除去後20年経ってから胃がんになった患者がいる事から、ピロリ菌以外の口腔内細菌なども胃がんの原因になる事が最近になって分かったそうです。 <来年発表!胃がんを抑える食べ物> 先生によると、研究の結果「納豆」が口腔内細菌の感染を抑えることが分かったのだとか。そのため、少なくとも1日1回は納豆を食べるのがオススメだそうです(※ワルファリンカリウムを含む抗凝固剤を服用中の人は納豆を控えてください)。 (2024年12月29日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
CBCテレビ