8日の予定が7か月 ISSの米宇宙飛行士2人、帰還大幅延期も士気高く
【AFP=時事】国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している米航空宇宙局(NASA)の2人の米国人宇宙飛行士は8日、昨年6月の打ち上げから7か月が経過したにもかかわらず、食料は十分にあり、洗濯の「危機」にも直面していないなど、置き去りにされているようには感じていないと語った。 【写真】宇宙から帰還したバービー人形、ロンドンで初の一般公開 2人はベテランのバッチ・ウィルモアさんとサニ・ウィリアムズさんで、昨年6月に米航空大手ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」で打ち上げられた際には、ISSには8日間のみ滞在する予定だった。 しかし、スターライナーの推進システムに不具合が発生したため、NASAは計画の変更を余儀なくされており、帰還飛行は早くて3月下旬の見込みだ。 ウィリアムズさんは、NASA関係者との音声通信で、宇宙滞在が予想外に長引いているが、なお士気は高いと話した。「ここで仕事をするのは本当に楽しい」 「置き去りにされた感覚はない」というウィリアムズさんは「いずれは家に帰りたい。しばらく前に家族を置いてきたから。ただ、ここではやることがたくさんある」と語った。 ウィルモアさんは、「食べ物は十分にある」と安心させた。 また、「着衣がゆったりしているので、地球のように汗をかいて汚れることはない。正直なところ、何週間着続けても全く気にならない」と話した。 推進システムの問題が発生した後、NASAは最終的にスターライナーを無人で地球に戻し、米宇宙開発企業スペースXの「クルー9」ミッションのメンバー2人と共に、2人の取り残された宇宙飛行士を帰還させることを決定した。 昨年9月下旬、スペースXの宇宙船「クルードラゴン」で別の2人の宇宙飛行士がISSに到着。クルードラゴンには2人分の空席があり、2025年2月に4人全員で帰還する計画だった。 しかし先月、NASAは、次の交代要員を送り込むためのミッションの打ち上げは3月以降になると発表。ウィルモアさんとウィリアムズさんの帰還はさらに延期されることになった。【翻訳編集】 AFPBB News