「BIGBOSSよ。そろそろ目を覚ませ!」球界大御所が開幕1勝8敗と苦悩する日ハム新庄監督に激辛提言
BIGBOSS新庄率いる日ハムが苦悩の船出となっている。開幕9試合を終えて1勝8敗。チーム防御率と打率もリーグ最下位で、守備の乱れや走塁ミスなどが目立ち、新庄監督が期待するニューヒーローも誕生していない。巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めて日本一となった“球界大御所”の広岡達朗氏が「そろそろ目を覚まして本当のチーム作りとは何かを考え直しなさい」と辛口の緊急提言を行った。
「理論や理念が見えてこない」
BIGBOSSが波に乗れない。 「遊ぶ」と称したソフトバンクとの開幕3連戦は、開幕投手に新人でクローザー候補だった北山を指名。2イニングのオープナー起用で、先発候補の加藤や伊藤、そして翌日に予告先発した堀までつぎ込む驚きの“小刻み継投“で敗れると、翌日もオープナーで挑んで連敗。第3戦は、2018年ドラフト1位の吉田を先発起用したが、5回持たなかった。 本拠地開幕となった29日の西武戦にエースの上沢を立てたが敗れ、開幕6試合目となる対西武第3戦で先発した立野の踏ん張りと打線の奮起でようやく初勝利をつかんだが、そこから昨季覇者のオリックスに3連敗。第2戦には、東京五輪の金メダルチームに選出された昨季10勝の伊藤が先発、6回2失点とゲームを作ったが、“沢村賞投手”の山本に7回まで零封され、継投策もうまく運ばずに勝てなかった。1勝8敗で首位のソフトバンクに早くも7ゲーム差をつけられての最下位である。 広岡氏はここまでの新庄監督の采配に疑問を呈した。 「何をしたいのかがさっぱりわからない。理論や理念というものが見えてこないのだ。新庄のパフォーマンスだけが空回りすることを危惧していたが、監督一人だけが役者みたいなことをしているようじゃダメ。厳しい言い方をするようだが、高校野球に毛が生えたような野球だ。このままでは勝てるわけがない」 “球界大御所“は本拠地開幕のセレモニーで「空飛ぶバイク」で登場し、札幌ドームの空中を浮遊した演出に「あれはいったい何なんだ」と驚きよりも失望感を覚えたという。 広岡氏は、新庄監督の常識を覆すような新監督像に期待を寄せ、昨秋のキャンプからの指導ぶりを評価していた。その考えは今も変わらないという。