朝倉海がV本命のRIZIN大晦日バンタム級GPにサプライズが起きるのか…天心vs武尊については「ノーコメント」
朝倉は2回戦のアラン“ヒロ”ヤマニハ戦では序盤に右拳を骨折してKO決着に持ち込むことができないアクシデントに見舞われていた。現在は完治しているが、準決勝、決勝の2試合を戦うとなると、予期せぬハプニングが起きても不思議ではない。 このGPの勝者には、RIZINバンタム級王者である堀口恭司への挑戦権が与えられる。榊原CEOが秘めた構想を明かした。堀口は、日本時間12月4日に米国でベラトール同級王者である世界バンタム級王者のセルジオ・ ペティス(米国)に挑戦するが、その結果次第で、いくつかのプランが考えられるという。 「ベラトール王者となった堀口を凱旋させて、ベラトール日本大会をやることもテーマとしてある。来年はベラトールでバンタム級のワールドグランプリが行われることも想定されており、優勝者をそのままそこへ送り出すこともあるかもしれない」 海外進出を目論んでいる朝倉にとってはGP優勝が、そのパスポートともなり、また昨年の大晦日大会で敗れた堀口にリベンジを果たすチャンスも広がる。絶対に負けられない勝負だ。 さらに榊原CEOは、注目発言を行った。 このバンタム級GPの決勝が大晦日のカードのメインイベントになるというのだ。 「RIZIN.33のトリは、この決勝で現状はいきたい。その方向になるんじゃないか」 この日、榊原CEOは、交渉中とされる那須川天心対K-1王者、武尊戦の進展具合について「引き続きノーコメント。これ以上突っ込まないで」と言い、質疑を封じ込めた。 もし天心対武尊のビッグカードが実現するのであれば、当然、大晦日のメインイベント扱いとなる。うがった見方をすれば、「過去最高の視聴率を稼いで勝負したい。裏番組の強いコンテンツが今年はないので千載一遇のチャンス」とも語った榊原CEOが「現状では」の注釈付きとはいえ、バンタム級GPの決勝をメインイベントと明言したことは、イコール、天心対武尊戦が暗礁に乗り上げていることを示唆しているのかもしれない。だが、一瞬先にどんな結末が待っているかわからないのが格闘技界である。 「皆さんがあっというカードを編成して勝負を挑む。いろいろ考えているものはあるんで。最後の最後まで注目してもらえれば」とサプライズをも予告した榊原CEO。 参戦が有力視されている朝倉未来の対戦カードも含め、格闘技ファンは、RIZINの大晦日大会の動向に注目している。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)