朝倉海がV本命のRIZIN大晦日バンタム級GPにサプライズが起きるのか…天心vs武尊については「ノーコメント」
優勝の大本命の朝倉の対抗馬として評価されている井上は、ベテランの扇久保との対戦となった。井上は言葉少なく「優勝して、いい形で今年をしめくくりたい」と宣言。 一方の扇久保は、2016年のUFCへの出場権をかけたリアリティ番組TUFでの井上との因縁を持ち出して「5年前にUFCの切符をつかみかけたが、つかんだのは当時19歳の彼でした。このトーナメントが始まってからは井上しか見えていなかった。リング上でやっと会えるのが楽しみ。必ず勝ちます。この4人で最後に笑っているのは僕」と物語を語った。 今回の準決勝の組み合わせは、主催者側が決定した。榊原CEOは、「SNSから拾いあげたファンの人たちの総意をくみとって、あえて海、井上の本命、対抗の2人を分けた」と説明した。 朝倉対井上の対決を決勝にとっておくのであれば、朝倉には、RIZIN.23で対戦経験のある扇久保ではなく、初顔合わせとなる瀧澤をぶつけ、因縁ドラマのある井上と扇久保のマッチアップが順当な組み合わせだろう。 そして榊原CEOは波乱の可能性に言及した。 「GPは何が起こるかわからない。PRIDE時代も旧K―1でも、1日2試合ではいろんなアップセットが起きた。先のことを考えながら、いろんな戦略が生まれる。(残った4人に)突き抜けた実力差があるわけではなく、準決勝から波乱がおきてもおかしくない」 会見では、それぞれの選手にもうひとつのカードの勝敗予想が質問された。 朝倉は対抗馬とされている井上ではなく扇久保の名前を挙げた。 「扇久保選手が上がってくると思う。実力的に五分五分。井上選手が1本勝ちできるイメージがわかない。組み力は扇久保選手が強い。判定で勝つのかなと思っています」 瀧澤も「どっちかわからない。扇久保選手ならリベンジになるし、井上選手が勝てば、優勝候補として美味しい相手」と断言はしなかった。選手自身が波乱の可能性を感じとっているのである。 一方の朝倉対瀧澤の予想に関しては、扇久保は「朝倉海」と明言し、井上は「誰が上がってきても問題ない」と答えて結論を明かさなかった。