30代→40代でこんなに変わる...?「元気で美しい40代」に絶対必要な"正しい食生活"を医師が解説
むちゃをしても、何を食べても元気だった30代までとは明らかに違う、40オーバーの心と体。40代以降は、インナーのメンテナンスが必要不可欠に。食事も何を取り入れて、何をやめるか、正しいジャッジをしていこう。 【写真】無感動になる、喪失感に押しつぶされそうになる…。あなたも「中年の危機」かもしれない17の兆候 教えてくれたのは…… 高尾美穂(MIHO TAKAO)産婦人科専門医。医学博士。婦人科スポーツドクター。女性のための総合ヘルスクリニックイーク表参道副院長。日本抗加齢医学会専門医。ヨガの指導者としても活動し、健康・運動・栄養の3つを軸に正しい情報をわかりやすく発信する。
40代の髪、肌、体は「摂取したものが直結」
私たちの肌や髪、骨、筋肉の材料となるのは栄養だ。栄養が不足すれば、肌は潤いやハリを失い、髪はパサつき、骨はスカスカになり、体のあちらこちらにゆがみが出る。40代から先は、何をどう食べるのが正解なのだろう。体のスペシャリストである産婦人科医の高尾美穂先生が指南する。 「まず多くの場合、意識しなくても摂れているのは、炭水化物=糖質。女性は男性に比べおやつや間食が好きなので、そこに脂質が加わっている可能性が高い。脂質と糖質は気にしなくてもいい、ということです。一方で、現代の食生活で不足しがちなのは、3大栄養素の中ではタンパク質、5大栄養素の中ではビタミン・ミネラルでしょう」。とはいえ、いき過ぎた健康志向で、何を食べるといい、何が悪いと特定の食品に執着するのはスマートとは言えない。「科学的な根拠のない情報に振り回されるのはナンセンスです。意識したいのは、昔からおばあちゃんたちが言っていた、シンプルで普遍的なこと。腹八分目、バランスよく、おなかが空いたら食べる、を実践して」 日々あふれる情報の洪水の中で効率のいい新しいネタをつかもうと頭でっかちになりがちな私たち。つい視点がマクロになってしまうのだが。「毎日体重と体脂肪をチェックし、神経を尖らせなくても大丈夫。たとえば生理周期に合わせて月単位で確認し、体重が一番減る生理が終わったタイミングでベースの体重に戻っていればOKとか。ちなみに私は年単位。毎年4月に人間ドックを受けるので、そこで体重を前年とほぼ一緒にするように調整していて、ほぼ10年変わらず」。