30代→40代でこんなに変わる...?「元気で美しい40代」に絶対必要な"正しい食生活"を医師が解説
更年期以降は、今の自分の「適量」を見直し
世代的に見ると、40代はそこまで大きな変動はないという。注意したいのは、閉経を迎えた更年期以降だ。「更年期を過ぎると一定数の女性が“何も食べてないのに太る”と言いだします(笑)。それは極端ですが、50歳前後からはエストロゲンも筋肉量も減っているので、消費エネルギーも減り、今までと同じだけ食べていれば残念ながら蓄積される量は増える。必要なエネルギー量が減っているという感覚を持つことは大切です。自然界において、食べる・動く・休む、が健康の三要素で、この3つが正三角形になるバランスが望ましい。年齢を重ねれば自ずと運動量は減るから、たっぷり食べる必要はないし、睡眠時間もそこまで長くなくていい。それが自然の摂理」。一定の年代になったら、ビュッフェは封印したほうがよさそうだ。 「自分の体と相談して、もういいかなとやめることができるのも大人の賢さ。迷ったら食べない。実は、それほど好きではないものをお付き合いで食べていることも多いもの。おなかを満たすのは好きなものを適量だけ、と決めて」。過ぎたるは及ばざるが如し、を肝に銘じたい。「もう一つは、おなかが空くまで食べないこと。お昼だからといって惰性で食べる必要はなく、夕飯が遅くて朝、食欲がなければ、水分だけでもいい。常に1日3食ではなく、体の声を聞いてアレンジするほうが心地いいはず」。仕事や家庭など環境によって生活スタイルは変わるのだから、皆が同じように、規則正しい3食が理想というわけではない。40代以降はなおさらだ。 「夕食後、長い時間起きているわけではなくエネルギー消費は少ないので、夜食べたものは体に蓄積されやすい。1日のうちで夕食のバランスが多いと太りやすいのは明白です。夕食を早めの時間に食べるリズムに変えると健康にも美容にも寄与するはず。22時頃に小腹が空いてくるけれど、ここで負けないこと。食べたい衝動に支配される前に寝てしまうのがおすすめ」。日中のストレスを解消するために夜ドカ食いするくらいなら、とっとと寝るのが吉。睡眠中にストレスホルモンであるコルチゾールの値が落ち、目が覚めたらまあいいかと思えるそうだ。